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受験勉強というよりクイズ番組への挑戦のつもりで! 2015.03.05

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 これから社会に出る人・出たばかりの人が、なにか資格の受験を考えているとしたら、「ビジネス実務法務検定」がオススメです。

 なにより試験の問題が、読んでいておもしろい。「売主Aは、買主Bとの間で……」「X社はY社と……」といった事例を設定して出題されるので、「こんな場合はどうなるんだろう?」と、自分がそのシーンに遭遇したような気持ちで、自然に頭が動き始めてしまいます。

 例えば正誤問題で、次のような記述、
売主Xと買主Yとの間で住宅の売買契約が成立した後、XがYに住宅を引き渡す前に、土石流のために住宅が押し流されてしまった場合、XとYとの間にどちらがこのリスクを負担するかといった特約がなければ、民法上、XはYに対して住宅代金の支払いを請求できる。
は、正しいか否か。まだ住んでもいない家が消失してしまったとき、その代金は支払わなければならないんだろうか。

 この問題集は『3級』『2級』とも、問題文のページをめくると解答があるようになっているので、答えを見ずに「そういえば震災のときにこんな話があったな……」などと思いを巡らしながら、じっくり考えることができます。(ちなみに答えは、この記述は正しい、です。ウソ!?と一瞬思いますが、民法534条1項が法律上の根拠となっています。)

 よく言われることですが、法学書の文章は無味乾燥で、なかなか馴染めないという人は多いでしょう(学生時代の自分もそうでした)。しかし、この検定試験のこの問題集なら興味を持って読み進められ、法務センス、法律リテラシーが自ずと身に付きます。

 特定の業務や開業に必要な資格ではないけれど、勉強しておいて損はありません。最初は受験を志さなくても、一度この問題集を読み通して自信が出てきたら、検定合格を目指してあらためて読み直してみる、そんな学習の仕方がいいかもしれません。

 ちなみに試験の過去問題は公表されていなくて、本に掲載するには利用許諾を得ることと、利用料を納付することが必要です。このコラムに利用してよいかどうか、ちょっとグレーなので、上記は過去問題ではなく例題です。

 本書の第一版から8年。これまでいろいろなことでお世話になった厚井久弥さんが、司法試験と司法修習期間を見事クリアし晴れて弁護士となられたのを機に、今年度版から共著者として名を連ねることになりました。今後のご活躍をお祈りします。もちろんこの本の売行きも。

とものう

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