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株式会社 翔詠社


このページでは、環境のことに興味のある二人「サボ犬」と「ちー」が体験したいろいろなことをリポートしていきます。

遠い砂漠のくにからやってきた
ゆっくり、のんびり、
スローライフの達人です。
(けっしておさぼりなわけではないの)
口ぐせは「スローなことはエコ事だ」


探究心旺盛な
げんきな女の子
さぼ犬と一緒に、
「エコなこと」を勉強中。

紙って当たり前!?

みなさん、こんにちは。サボ犬+ちーです。
突然ですが、『1秒間』に世界中で使われている紙はどのくらいの量になると思いますか?

なんと、A4サイズの紙にすると「い(ち)」というか言わないかのうちに100万枚!!!
1日で、8640000万枚。えーと、864億枚ということですね。
世界で使われているなら、このくらいの数値……違うんです!
全世界で消費される紙の約85%を20カ国たらずで、約70%を10カ国たらずで使っています(古紙再生促進センターHP「世界の紙・板紙統計」より計算、2004年)。
そう考えると、世界の33%程度の人が、1日に604.8億枚、世界全人口の9倍以上を使っている計算になります。一人1日28枚。う、、、、、もっと使ってるかも。

日々の生活のなかであって当たり前の紙が、どのようにつくられているか知りたい!ということで、輝ける第1回目は、製紙工場を見学させていただきました。さらに製紙産業といえば植林。紙原料の安定供給のために、海外植林の生産性をあげることを目的として研究がされています。その研究所にもお邪魔することになりました。

それでは期待を胸に。いざ出発!!!

第1回 〜王子製紙株式会社 森林資源研究所+春日井工場 見学の巻〜
東海道線新幹線「のぞみ」へ乗車
「いざ、名古屋へ!!」

名古屋駅着
車にて三重県亀山市へ

王子製紙株式会社 森林資源研究所 到着!!
住宅地に隣接した閑静な場所
研究所内には亀山市と鈴鹿市の境界線が!!
それでは早速、ユーカリ試験林へ
【豆知識】
数ある樹木のなかで、植林にはユーカリが多く利用されています。理由としては、成長が早く、作られるパルプの品質が高いことに加え、いろいろな土地・地域に適合する確率が高く、海外植林を進めるうえで有効なためです。
森林資源研究所ではユーカリの優良品種や新品種の獲得、またこれらを広大な植林地に植えるために必要なユーカリ苗を大量供給する方法の開発など、ユーカリの植林技術開発に特化して研究が行われています。
<ユーカリ試験林>
ユーカリは子供のときと大人のときと葉の形が異なり、子どものときは丸く、成長すると鎌状になります。
とても同じ樹種とは思えないですよね。

子どもの葉の表面には虫除けとなる物質が、大人の葉には日焼け止めがコーティングされているというから驚き!

葉を一枚いただくと……いい香り!!!スーッとするさわやかな香りでした。

なんと、ユーカリは脱皮するんです!古くなった表面の皮を自ら落として、太く大きくなっていきます。 外見は幹から皮がダラーッと垂れ下がり、あまりかっこよくありません。観賞用には不向きかも。 この落とした皮は自らの栄養源として利用するという、すごい生命力。

ユーカリといえばコアラ!ですが、ユーカリは600種類以上あり、コアラが食べるのはそのうちの30種類ほど。紙の原料として好んで植栽されるのも、せいぜい10種類程度です。
試験林は整然とユーカリが並んでおり、なんとなく異国情緒漂う感じでした。
ユーカリの葉から抽出されたエキスは保湿、抗菌、消臭などの作用があり、紙おむつ、除菌ウェットティシュに利用されているそうです。

そしていよいよ、スーパーユーカリ(勝手に命名)が栽培されている温室へ。
(撮影不可でしたので画像はありません。下記イラストはイメージです)

スーパーユーカリは根と地上部が違うものなのです。
酸性土壌に耐えられるように遺伝子組み換えした根に野生型の地上部を接ぎ木してあります。
咲く花は野生型のため、組み換え遺伝子が花粉を通じて拡散するのを防止できると考えられています。
このスーパーユーカリ、湿度、温度が一定に保たれた特別温室で大切に育てられていました。

スーパーユーカリさんの活躍に期待しつつ、研究所見学は終了。 森林資源研究所の皆様、ありがとうございました!

次の目的地「王子製紙 春日井工場」へ出発

春日井工場はJR 春日井駅から車で8分ほどの場所にあります。

赤と白の煙突がまず目に付きました。
土地面積878,000m2、東京ドーム約19個分。
紙をつくる機械(抄紙機)7台
紙の表面にコーティング剤を塗る機械(塗工機)3台
パルプを製造する施設(化学パルプ、古紙パルプ)
などがあります。

まず基礎知識として、紙ができるまでの工程を教えていただきました。下図のような流れで紙は生産されます。

(クリックすると拡大表示されます)

工場の中にはヘルメット、イヤホンを装着して入りました。
機械の近くはかなり騒音が激しく、話し声はなかなか聞こえません。そして紙の乾燥工程にボイラーが設置されているため、暑いっ。いい汗、かきました。

二人の左後方にある箱型のもの。これが抄紙機!紙をつくる機械です。
この機械で1日、500dの紙が作れます!
抄紙機は本当に大きくて(全長142m)これを数人で動かしているなんて、信じられますか?

白い大きなロールは、できたてホヤホヤの紙です。
触るとまだあったかい、というか熱い!
幅は約6m、重さ40dにもなります。
普段手に取る紙は小さいものだけど、生産されているときのあまりの大きさにびっくりでした。
このあとは製品の特性によって塗工工程に移され、最終的に小さい幅やシート状にカットしてできあがり!

そんなこんなで春日井工場の見学も無事終わり。
春日井工場の皆様、本当にありがとうございました。

再び名古屋駅から「のぞみ」に乗車、東京へ。
一日、お疲れ様でした。

<今回の見学を終えて>

紙がどうやって生まれるのかを見学でき、とても感激でした。
できたてホヤホヤの紙の感触、忘れられません。
私達の生活の中で紙は当たり前のもの、不要となれば簡単に捨てられてしまいます。
世界で見ると、紙は大変貴重なものなのです。身近な例がトイレットペーパーです。実は紙でお尻を拭く文化、世界全人口の三分の一という少数派。残りは水・小石(!?)・海草・とうもろこしのひげなど、さまざまなものを利用しているそうです。ポイッ、ジャーは贅沢なんですね。
大量の原料・材料・エネルギーを使い、たくさんの人に支えられて作られている紙。
「もっともっと大切に使おう」
そう思った今回の見学でした。
最後に今回の取材でお世話になった方々にこの場を借りて御礼申し上げます。
ありがとうございました。

−thanks−
イラスト: tamamo