IT部門の業務の中でシステム運用管理は、人的にもコスト的にも最もリソースをさく業務であることが各社の調査によって明らかになっています。逆に言えば、この運用管理を効率化するとともに、ビジネス貢献への転換を 果たすことができれば、IT部門の位置づけや将来期待性も大きく向上するといえるでしょう。今回の運用管理セミナーでは、高度化・複雑化するITインフラの全体像から見た運用管理の最新の動向を紹介するとともに、運用をサービス化することでより積極的なビジネス貢献を果たすという考え方を紹介します。

◎基調講演(50分)
IT部門は戦略的サービス部門に変身すべき

ワクコンサルティング株式会社
常務取締役 エグゼクティブコンサルタント
諏訪 良武 氏

◎特別講演(50分)
連携・複雑化するITインフラと障害対策

日本オラクル株式会社
コンサルティングサービス統括 コンサルティングマネージャ
小田 圭二 氏

開催概要

イベント名 IT Initiative Day IT System & Service Management Special 2013
システム運用とITサービス管理
日時 2013年3月12日(火) 13:00 ~ 17:30 受付開始12:30
会場 ベルサール神保町
〒101-0065 東京都千代田区西神田3-2-1
住友不動産千代田ファーストビル南館3F
主催 株式会社翔泳社
協賛 株式会社 日立製作所
株式会社野村総合研究所
ゾーホージャパン株式会社
参加料 無料 事前登録制
特典 本セミナー講師 小田 圭二 氏監修による
『絵で見てわかるITインフラの仕組み』(翔泳社刊、2,380円)を
ご来場者の方から抽選で20名様にプレゼント!

プログラム

13:00 ~ 13:50 基調講演(50分)
IT部門は戦略的サービス部門に変身すべき

ITの運営管理部門は、大半が受身的な業務に終始しています。しかし、顧客中心社会で顧客接点を担う運営管理部門は、本質的に戦略部門になっていくべきです。オムロンの保守会社のコールセンターは受身仕事で沈滞していましたが、3年間で「電話の受付センター」から「全社をマネジメントする戦略的なセンター」に変身することができました。サービスサイエンスを活用して、論理的・合理的にサービス業務を変革していくストーリーを事例に基づいて解説いたします。

ワクコンサルティング株式会社
常務取締役 エグゼクティブコンサルタント
諏訪 良武 氏

71年オムロン入社。85年通産省のΣプロジェクトに参加。95年情報化推進センター長。97年オムロンフィールドエンジニアリングの常務取締役として保守サービス会社の変革を指揮。06年ワクコンサルティング常務執行役員、国際大学グローバルコミュニケーションセンターの上席客員研究員、10年多摩大学大学院客員教授。サービスや顧客満足を科学的に分析し、サービス企業の変革を支援するサービスサイエンスを提唱している。著書「顧客はサービスを買っている」、「いちばんシンプルな問題解決の方法」ダイヤモンド社。

14:00 ~ 14:50 (50分)
ITリスク対応から考える強いシステムのあり方

高度化・複雑化するITシステム。システムの運用管理はますます煩雑になり、管理者の負担は増す反面、人は減らされている傾向にあります。
そのような状態で、止まらないシステムを維持するためにはITリスクを如何に減らすかがポイントになります。
本講演では、「見える化」「ノウハウの共有」「自動化」をキーワードに、効率的で止まらないシステム運用を実現するための運用管理を紹介します。

株式会社 日立製作所
統合PF開発本部 ITマネジメントソリューション開発部
加藤 恵理 氏

15:00 ~ 15:40 (40分)
ユーザーと運用部門の距離を縮める 「サービス要求」 プロセス

ユーザーの満足度を挙げるには「サービス要求」プロセスの強化がポイントです。しかし、これを改善するには局所的な改善だけでなく、周りも巻き込んだ改革が必要な場合があります。「Senju Family 2013」ではサービス要求プロセスを中心に強化しました。本セッションでは、製品のご紹介も含め、ユーザーと運用部門の距離を縮めるサービス要求プロセスについて解説いたします。

株式会社野村総合研究所
システムマネジメント事業本部 営業担当課長
寺井 忠仁 氏

インソースシステムにおける運用改善が専門。2006年より統合運用管理ツールSenju Familyの企画を担当。システム運用現場が嬉しいことを追求し、現場の視点に徹したツール提供やプロセス改善、人材育成支援を行っている。 ITIL Expert(V3)

15:50 ~ 16:30 (40分)
コスト削減と業務効率化を実現するITサービス管理の最適解

ITなくしてビジネスの成功なし、とも言える昨今、IT部門はシステム運用管理業務に加え、ITを駆使したビジネスへの更なる貢献が求められています。 ビジネスに貢献できるITサービスの提供には、ユーザのニーズとメリットを把握し、「迅速に」かつ「柔軟に」対応できる仕組みづくりが必要です。しかし、IT予算の劇的な増加が望めない現状では、コスト削減と業務効率化も欠くことのできない重要な課題です。 本講演では、クラウドサービスとオンプレミス型の両ソリューションを提供するゾーホージャパンより、事例を基にIT運用管理におけるクラウド型とオンプレミス型の比較をしながら、サービスレベルの向上とコスト削減・業務効率化を実現する最適解をご紹介します。

ゾーホージャパン株式会社
ManageEngine&WebNMS事業部 営業部 部長
吉村明洋 氏

前職で金融業界のメインフレーム環境でのシステム開発や資産運用システムの導入、サービスデスク業務等に従事。2005年からアドベントネット(現ゾーホージャパン)に参加し、企業向けIT管理製品群「ManageEngine」事業で、ブリッジエンジニアとして製品のローカライズ、技術サポートからトレーニングまで広範囲の業務に携わる。現在は営業部に所属し、顧客への価値創造を大切にし、コストパフォーマンスに優れた自社製品の国内でのさらなる普及に取り組んでいる。

16:40 ~ 17:30 (50分)
連携・複雑化するITインフラと障害対策

近年、クラウドやオンプレミスとの共存、モバイルなどのデバイスの多様化、ネットワークを介したシステム連携など、システムは複雑化する一方です。
昨今、そのような中で大きなシステム障害が多発しています。とくにちょっとしたきっかけから連鎖的にトラブルが起こり、大きなシステムダウンを起こすような障害はとても怖いものです。インフラにおいて連鎖的なシステムトラブルが起きるメカニズムと未然防止、検知の仕組みなどについて解説します。また、ミッションクリティカルシステムにおける未然防止方法やシステム間連携で注意すべきこと、トラブルを悪化させないための流量制御などについても説明します。

日本オラクル株式会社
コンサルティングサービス統括 コンサルティングマネージャ
小田 圭二 氏

日本オラクル株式会社コンサルティングサービス統括に所属。インフラの運用・性能を中心に10年以上のコンサルティング経験を持つ。大規模システムのトラブルシューティングを経験した回数も多く、大規模システムのアーキテクチャをいくつも分析してきた。
著作「絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク データベースはこう使っている」など多数。

!講演時間、プログラムが当初お知らせしておりました内容から変更される場合があります。ご了解ください。