組込みソフトウェアは、産業向け機器をはじめ、自動車、携帯電話、家電製品など、我々を取り巻く多くの電機・電子機器に搭載され、その機能の中核を担っています。
組込みソフトウェアは、国際競争力を持ち、情報化社会を支える重要なキー技術と言えます。
「組込みスキル標準(Embedded Technology Skill Standards:以下ETSSとする)」は、組込みソフトウェア開発力強化のために、「人材の育成」や、「人材の有効活用」のための指針となるように策定されています。
本概説書は、入門書として「組込みスキル標準(ETSS)」とはどのようなものであるかを、紹介するために作成しました。
第1部では、組込み技術を取り巻く状況を解説します。
第2部では、3つのブロック(スキル標準、キャリア基準、教育研修基準)ごとに、組込みスキル標準の構成や概要についての説明を行います。
第3部では、組込みスキル標準の利用イメージ例の提示や教育プログラムデザインガイドについて紹介します。
また付録としてスキル標準(Version 1.2)、キャリア標準(Version 1.2)、教育研修基準(Version 1.2)を掲載しています。 この概説書を通じて、少しでも組込みスキル標準の理解を深めていただければ幸いです。
Part1 組込み技術による産業構造変化とサプライチェーン
1.1 製品の中の組込み部品
1.2 組込み技術による産業構造の変化
1.3 スキルチェーン
Part2 ETSSとは
2.1 ETSSの全体像
2.2 スキル基準
2.3 キャリア基準
2.4 教育研修基準
Part3 組込みスキル標準(ETSS)の活用
3.1 組込みスキル標準(ETSS)活用イメージ
3.2 組込みスキル標準分析サンプル
3.3 教育プログラムデザイン
付録1 スキル基準
I 概要
II スキルフレームワーク
III スキル基準
Appendix 他の分野へのスキルフレームワーク展開
付録2 キャリア基準(Version 1.2)
I 概要
II キャリアフレームワーク
III キャリア基準
Appendix ドメインスペシャリストの定義例
付録3 教育研修基準(Version 1.2)
I 概要
II 教育プログラムフレームワーク
III 組込みシステム開発未経験者向け教育プログラム
Appendix 1 改訂概要
Appendix 2 ITスキル標準研修ロードマップとの相関