世の中の空気を変えて、社会を動かすんだ!

社会の中で感じる困りごとや違和感、不公平だと思うシステムやルールたち。「おかしいな」「いやだな」と感じ、口に出してみても、「わがままだ」とたしなめられ、結局何を言っても変わらないと諦める……。そんな経験はありませんか。


けれども、今「わがまま」だとされているものが、実は社会によって放置されている「困りごと」で、個人でなく社会全体の問題だったとしたらどうでしょう?「困りごと」を「社会問題」として捉えなおし、世の中に知らせることで、社会の空気を変えたり、世界を動かしたりすることができるかもしれません。

本書では、さまざまな社会理論の紹介から、組織づくりや広報活動、ロビイングのHOW TOまで、世の中を動かすための方法を物語形式で紹介します。自分ひとりの力は小さいけれど、仲間をつくり、調べて、伝えて、世の中を動かすことで、社会は変えることができます。中学生から大人まで読める、荻上チキによる初のソーシャルアクション入門です。



■書籍概要
『社会問題のつくり方 困った世界を直すには?』
著者:荻上 チキ
発売日:2023年12月22日
定価:1,870円(本体1,700円+税10%)
判型:A5・120ページ
https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798174488

全国の書店、ネット書店などでご購入いただけます
・翔泳社の通販 SEshop: https://www.seshop.com/product/detail/25091
・Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4798174483



■目次
Chapter1 気づく
絶望の「仕組み」に気づく/「絶望モード」から「解決モード」へ/「何も変わらない」のって、なんでだ?/「わがまま」を「社会問題」化する/無力から微力へ

Chapter2 つながる
チームを作って、存在を知らせる/ゴールを決めて、旗を掲げる/理念と意思決定方法を決める/誰にでも役割がある/活動資金を調達する/「反対意見」と「妨害」を想定する/メンタルケアを意識する

Chapter3 調べる
「調査」も社会運動だ/数字に広報してもらう/声を集める/資料を集める/比べる/「白書」を作る/話し合う、話し合う、話し合う

Chapter4 伝える
概念をつくる/メディアを理解する/議題設定をする/スポークスパーソンをつくる/記者会見を開く/メディアを活用する/デモって意味あるの?/解決モデルを提案する/いろんな角度から訴え続ける

Chapter5 動かす
ロビイングする/政治家とつながる/託す/つなげ続ける/法案を作る/法案を作る/傍聴する/結果を受け、発信する/休みながら、次、を考える/ 社会は、変えられる


■著者プロフィール
荻上 チキ(オギウエ チキ)
1981年、兵庫県生まれ。評論家、ラジオパーソナリティー。
NPO 法人ストップいじめ! ナビ代表、一般社団法人社会調査支援機構チキラボ代表。ラジオ番組「荻上チキ・Session」(TBS ラジオ)メインパーソナリティ。「荻上チキ・Session-22」で、2015年度ギャラクシー賞DJパーソナリティ賞、2016年度ギャラクシー賞大賞を受賞。著書に『未来を作る権利』(NHK ブックス)、『災害支援手帖』(木楽舎)、『いじめを生む教室 子どもを守るために知っておきた
いデータと知識』(PHP新書)、『もう一人、誰かを好きになったとき:ポリアモリーのリアル』(新潮社)など多数。
X アカウント:@torakare