書籍概要:https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798176734
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「いつの間にか備わっている社会」の実現のために

2011年に起きた東日本大震災から13年。今年の1月には能登半島地震が発生し、今も多くの方が避難所生活を余儀なくされており、復旧・復興に向けた取り組みが続けられています。
日本は、「災害大国」とまでいわれるほど災害の多い国です。そのため、大きな災害が発生するたびに、多くの人が「しっかり備えなければ」と考えます。しかし、「備え続ける」のは簡単ではありません。時が経つにつれて、そうした意識は段々と薄れてしまうからです。
また、日常を懸命に生きている多くの人にとって、「非常時にしか価値を感じられないもの」に投資できる予算や時間は限られています。言い換えれば、私たちは「備えられない」という社会課題を抱えているのです。
であるならば、はじめから「備えられない」ことを前提に、あらゆるものを設計してはどうだろうか。そうした社会状況(フェーズ)を区分しないデザインが、「フェーズフリー」です。




太刀川英輔(『進化思考』『東京防災』)、荻上チキ (評論家/ラジオパーソナリティ)推薦!
「フェーズフリー」解説書が全文無料公開

「日常時」だけでなく「非常時」をも視野に入れた商品開発やデザインをすることは、普段の生活を豊かにするだけでなく、非常時にも人々の命や生活を支える価値を発揮し、「災害」という社会課題を解決することにつながります。トヨタやコクヨ、明治、アシックス、アスクルなど……多種多様な業種で「フェーズフリー」なデザインの採用が進み、メディアなどでも大きく話題になっています。
本書は、そうした「フェーズフリー」にまつわる基礎的な知識から、ビジネスへの活かし方までが学べる、第一人者による初の解説書です。
商品やサービス開発に関わるビジネスパーソンはもちろん、わが家の防災を見直したい方など多くの人々に読んでいただきたいと思い、本書の発売にあわせ、2024年3月11日(月)から3月17日(日)の期間中、本書全文を無料公開します。


  • 『フェーズフリー 「日常」を超えた価値を創るデザイン』発売記念全文公開

期間:2024年3月11日(月)~3月17日(日)
書籍概要:https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798176734
無料公開ページ:https://www.shoeisha.co.jp/book/fullview/9784798176734


▼本書で取り上げる事例
・もしもの時は非常用電源になる!プリウスPHEV(トヨタ自動車)
・20年前の商品に再脚光!パワータンク(三菱鉛筆)
アシックス/徳島県鳴門市/愛媛県今治市/豊島区/コクヨ/明治/コスモテック/デベロップ/本田技研工業/青山商事/etc


■書籍概要
『フェーズフリー 「日常」を超えた価値を創るデザイン』
著者:佐藤 唯行
発売日:2024年3月11日
定価:1,870円(本体1,700円+税10%)
判型:四六・208ページ
https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798176734

全国の書店、ネット書店などでご購入いただけます
・翔泳社の通販 SEshop: https://www.seshop.com/product/detail/25714
・Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4798176737

※翔泳社では、本書の売上の一部を能登半島地震の被災地支援のために寄付します。



■目次抜粋
第1章 「社会課題」としての「災害」
HazardとDisaster/防災ビジネスが難しい理由/「備えられない」から考える/「コスト」から「バリュー」へ/「解決策」から「参加策」へ /etc

第2章 創発の現場から
自由のためにルールを設ける/認証制度導入の葛藤/「日常」はレッドオーシャンになっている/ etc

第3章 フェーズを超えたニーズを探る
定義と原則から視点を得る/社会の状況を問わない価値を作る/5つの原則/顕在化していないニーズを捉える/etc

第4章 フェーズフリーのつくり方 フォアキャスティングで考える/「立派な使命」に夢中になりすぎない/カテゴリから発想する/専門家よりも、あなたの方が可能性を秘めている/etc

第5章 誰も取り残さず未来に進むために
地域固有のフェーズフリー/被災者支援に残された課題/災害は、弱い立場にある人を襲う/etc


■著者紹介
佐藤唯行(さとう・ただゆき)
社会起業家/防災・危機管理・地域活性アドバイザー/フェーズフリーファウンダー。国内外で多くの社会基盤整備および災害復旧・復興事業を手掛け、世界中で様々な災害が同じように繰り返されてしまう現状を目の当たりにしてきた。その経験・研究に基づき、防災を持続可能なビジネスとして多角的に展開。その一つとしてフェーズフリーを発案し世界ではじめて提唱、フェーズフリーの推進において根源的な役割を担う。フェーズフリー協会ほか複数団体の代表。