株式会社翔泳社(本社:東京都新宿区舟町5、社長:佐々木幹夫)は、書籍『新規事業を成功させる PMF(プロダクトマーケットフィット)の教科書 良い市場を見つけ、ニーズを満たす製品・サービスで勝ち続ける』を2022年10月11日に発売します。本書は、PMF(プロダクトマーケットフィット/顧客を満足させる商品を正しい市場に提供すること)の基礎知識から、実際にPMFを達成するための具体的な方法までを解説した1冊です。
           
■爆発的に売れるようになるための方法論

 

PMF(プロダクトマーケットフィット)とは、良い市場(マーケット)を見つけ、ニーズを満たす製品・サービス(プロダクト)を提供できている状態を指します。ビジネスの当たり前のことを言っているようですが、新規事業や事業再生などに取り組む際に、このやり方が体系化されていないために失敗してしまうことが多いようです。

PMFしたときは、
・顧客からの問い合わせが殺到
・無理に売り込もうとしなくても、受注できる
・事業の成長に採用が追いつかない
・予算を使っても使っても、利益が出てしまう
というようなシグナルがあるといわれます。

本書は、PMFの失敗と成功を経験し多くのPMF事例を分析してきた著者が、PMFの基礎から実務までを解説します。新規事業が失敗してしまう要因やPMFを達成するまでの道筋やポイント、PMFの引き金となるPMFトリガーなどについて詳しく説明します。14社の事例から得られた実務に落とし込む際のコツも満載です。
 

 



■PMFが世界を救う(本書の「はじめに」より一部抜粋)

スタートアップ業界ではPMFの概念が広がり、商品が売れないのは、営業パーソンやマーケターの責任ではなく、商品に課題があるからだと多くの人が考えるようになっています。しかしながら、大企業や中堅・中小企業の新規事業では、まだまだこうした考え方が広まりきっておらず、成果が出ずに苦しんでいる方も多いように感じます。
「PMFが世界を救う」というと大げさかもしれませんが、PMFの概念が広まることで、新規事業にかかわる人たちが正しい方向に、正しい努力を重ねることができるようになるのではないか。そんな想いから本書を執筆しました。

■書籍概要
新規事業を成功させる PMF(プロダクトマーケットフィット)の教科書 良い市場を見つけ、ニーズを満たす製品・サービスで勝ち続ける
著者:栗原 康太
発売日:2022年10月11日
定価:1,980円(本体1,800円+税10%)
判型:A5・256ページ
https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798175911

全国の書店、ネット書店などでご購入いただけます
・翔泳社の通販 SEshop: https://www.seshop.com/product/detail/25308
・Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4798175919

■目次
はじめに
第1章 PMFとはなにか
 1-1 PMFの定義
 1-2 PMFしている状態とは
第2章 新規事業のよくある失敗12選
 2-1 なぜ、新規事業は失敗するのか
 2-2 顧客ニーズを検証せずに商品をリリースしてしまう
 2-3 PMF達成に必要ないことに時間を使ってしまう
 2-4 商品をリリースする前に社内の議論を重ねてしまう
 2-5 PMFしていないのに営業・マーケティング投資を始めてしまう
 2-6 見せかけのPMFに騙されてしまう
 2-7 安易に組織の人数を増やしてしまう
 2-8 意思決定や打ち手の成功確率にこだわりすぎてしまう
 2-9 虚栄の指標を追ってしまう
 2-10 市場規模を確かめずに参入してしまう
 2-11 競争戦略を描かずに参入してしまう
 2-12 「やってみないとわからない」という思考停止で進めてしまう
 2-13 スモール過ぎるスモールスタート
第3章 PMFを達成するまでの道のり
 3-1 6つのフェーズからなるフィット・ジャーニー
 3-2 CPF(カスタマープロブレムフィット)
 3-3 PSF(プロブレムソリューションフィット)
 3-4 SPF(ソリューションプロダクトフィット)
 3-5 PMF(プロダクトマーケットフィット)
 3-6 Go-to-Market(ゴートゥーマーケット)
 3-7 Growth(グロース)
第4章 PMF達成の肝となるバリュープロポジション
 4-1 バリュープロポジションを固める
 4-2 バリュープロポジションのよくある落とし穴
 4-3 バリュープロポジションを確かにするためのヒント
第5章 PMFを達成しやすい組織をつくる
 5-1 誰が事業を立ち上げるべきか
 5-2 新規事業の成功を左右する「解像度」
 5-3 解像度を高める16個の方法
第6章 PMFの測り方
 6-1 PMFを測る4つの指標
 6-2 虚栄の指標
 6-3 遅行指標
 6-4 先行指標
 6-5 定性的な指標
 6-6 PMF計測の留意点
第7章 PMFした後のさらなるPMFに向けて
 7-1 PMFは一度きりのイベントではない
 7-2 PMF後の4つの成長の方向性
 7-3 既存セグメントの獲得に注力する
 7-4 既存セグメントにアップセルする
 7-5 新しいセグメントに広げる
 7-6 クロスセル商品を開発する
 7-7 さらなるPMFを目指して
第8章 PMFの引き金となるPMFトリガー
 8-1 PMFトリガーとはなにか
 8-2 共通点は顧客に向き合うこと
 8-3 入念なリサーチ
 8-4 受託開発・コンサルティング
 8-5 コンセプト創出
 8-6 ターゲット変更
 8-7 キラー要素の発見
 8-8 市況変化への対応
第9章 14社から学ぶPMFの実現と事業成長のノウハウ
 9-1 顧客満足度の向上を最優先~FLUXの場合~
 9-2 独自のコンセプトを言語化~HERPの場合~
 9-3 現場での観察とヒアリングを重ねる~コドモンの場合~
 9-4 市況の変化に対応して2度目のPMFを達成~タイミーの場合~
 9-5 パワポ1枚で売れる強いコンセプト~TOKIUMの場合~
 9-6 ターゲットを絞り込み、料金プランも変更~コミューンの場合~
 9-7 顧客と向き合うことを徹底~サイカの場合~
 9-8 契約数で判断せず顧客満足の内実を突き詰める~プレイドの場合~
 9-9 段階的にPMFを達成~WACULの場合~
 9-10 営業をサボらずやり切る~Photosynthの場合~
 9-11 誰になにを売るかを徹底分析~ノバセルの場合~
 9-12 コアな価値の定義と集中が鍵~fondeskの場合~
 9-13 毎月数十件の受注も「鬼のようなチャーン」に直面~ベーシックの場合~
 9-14 解像度の高い領域で事業を立ち上げ~才流の場合~
おわりに


■著者プロフィール

栗原康太( くりはら・こうた)
株式会社才流代表取締役社長。1988年生まれ、東京大学文学部行動文化学科社会心理学専修課程卒業。 2011年にIT系上場企業に入社し、BtoBマーケティング支援事業を立ち上げ。事業部長、経営会議メンバーを歴任。2016年に「才能を流通させる」をミッションに掲げ、経営者・事業責任者の想いの実現を加速させる株式会社才流を設立。
著書に『事例で学ぶBtoBマーケティングの戦略と実践』(すばる舎)、共著書に『マーケター1年目の教科書』(フォレスト出版)がある。