ITエンジニアに読んでほしい!技術書・ビジネス書 大賞 2021

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特別ゲスト

プレゼン大会に審査員として参加いただく特別ゲストの紹介です。おすすめ本を3冊、ご紹介いただいています。

相場正継(あいばまさつぐ)さん

書泉ブックタワー、コンピュータ書担当歴20年超 入社すぐにコンピュータ書を半年担当。 その後2~3年は色々なジャンルを担当していたが、1997年頃にコンピュータ書担当に戻って以降はずっとコンピュータ書の担当。 自称日本一コンピュータ書担当歴の長い人間?

相場さんおすすめの3冊

6502とAppleⅡシステムROMの秘密

レトロCPUガイドブックの第3弾、6502とApple2に関する和書なんて他にはありません。

ザイログZ80伝説

メジャーなレトロCPUザイログZ80、自分が当時最初に買ったパソコンもZ80A搭載機種でした。

図解即戦力 Amazon Web Servicesのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書

AWSがどんなものなのかを知るのに適した1冊。まったく知識のないビジネスマンなどにもお勧めです。

堀口友恵(ほりぐちともえ)さん

スライドデザイナー 株式会社固 一般社団法人プレゼンテーション協会 専務理事 立命館大学情報メディア学系卒業後、ソフトバンクに入社。法人向けアプリケーションのセミナー講師や新規事業のプレゼン資料作りを担当。2017年よりスライドデザイナーとしての活動を始め、企業向けの講座運営やプレゼンのスライドデザインを行う。『プレゼン資料のデザイン図鑑』『パワーポイント最速仕事術』(前田鎌利著・ダイヤモンド社)のスライドデザイン担当。

堀口さんおすすめの3冊

なんでも図解 絵心ゼロでもできる! 爆速アウトプット術

「君の説明はわかりづらい」とよく言われてしまう….そんな方におすすめなのが“図解”スキルを身につけること。自分の考えや打ち合わせの内容をその場で見える化することで、伝わり方が格段にアップすることを教えてくれる本です。絵が苦手な方でも大丈夫!あるコツを押さえれば誰でも書ける簡単さも魅力的です。文中の「言葉の空中戦が、見てわかる地上戦になる」という言葉にはシビれました。

「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考

ネットやSNSで様々な人の価値観に触れられる現代社会のなかで、「自分なりのものの見方・考え方」をアート作品の見方を通して探求し、思考をアップデートする本です。ビジネスシーンに置き換えて考えられるポイントも多く、環境や思い込みに捉われない視野や思考を持てているかを見直すことができます。「自分はどう思うか、どう感じるか。」13歳のころに立ち返って素直な見方を思い出したいと感じました。

超訳ライフ・シフト

2016年に出版されベストセラーとなった「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」のエッセンシャル版です。今後想定される100年人生のシナリオが日本人の3世代のパターンで紹介されており、ご自身に当てはめてイメージしやすくなっています。漠然とした不安を抱えたまま生きるのではなく、100年生きることを想定してどうアクションするのか、ご自身のキャリアを内観できる本です。

矢野耕次(やのこうじ)さん

2007年より株式会社オライリー・ジャパンに勤務。あまり表に出たがらない自社の編集者に代わり、たまに出てくる営業担当。初めて接したコンピュータはMZ-700。

矢野さんおすすめの3冊

反省記

NECやシャープ、富士通といったメーカーが紡いだものとは異なる側面から、しかし確かに日本のコンピュータ史の一翼を担った、アスキー創業者の西和彦氏による自伝的回顧録。「正解」を知る現在の我々に自らの失敗を語ってくれますが、テックメディアとして情報とおカネが集まっていて、しかも日進月歩のテクノロジーが向かう方向性について自ら抱く理想があったとき、人はクールにブレーキを踏めるのか?というスタートアップのケーススタディとしても面白い一冊です。 。

ゲームメカニクス大全 ボードゲームに学ぶ「おもしろさ」の仕掛け

"An Encyclopedia of Mechanisms"という原書サブタイトルの通り、優れたテーブルゲームやボードゲームがそのおもしろさを実現 できたカギとなったゲーム的機構、仕掛けに着目し、これを収集した労作。自分のようなおっさんには懐かしいゲームも知らないゲームもとにかく幅広く引用されています。安くはない本ですが、原書刊行のCRC Pressは元々さらに価格設定の高い出版社ですので、この価格で日本語版が読めるということはむしろ朗報です。

問題解決力を鍛える!アルゴリズムとデータ構造

人は業務でも研究でもスポーツでも、何かに向き合い続けると、その分だけ経験者にしかわからない要点や勘所が見えてくるものですが、本書は競技プログラミングに向き合い、さらにアウトプットを続けてきたことで、驚異的な俯瞰でアルゴリズムを捉えられるようになられた著者による、教科書でも図鑑でもない、「アルゴリズムのフィールドガイド」ともいうべき一冊です。