デジタル音楽の行方 ~音楽産業の死と再生、音楽はネットを越える~(David Kusek Gerd Leonhard yomoyomo yomoyomo)|翔泳社の本
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デジタル音楽の行方 ~音楽産業の死と再生、音楽はネットを越える~



翻訳
原著

形式:
書籍
発売日:
ISBN:
9784798110035
定価:
2,090(本体1,900円+税10%)
仕様:
A5・288ページ
カテゴリ:
一般書
キーワード:
#生活情報,#芸術その他,#家事・住まい,#ビジネス教養

だれが音楽を[生かす]のか

本書はテクノロジーが可能にする「音楽の未来」と、それを受け入れることを拒む音楽業界のギャップを埋める施策を説くものである。著者たちは未来のビジネスモデルとして、音楽を水のように安く、手ごろで、いつでもどこでも享受できるような「水のような音楽」モデルを提示する。レコードやラジオといった過去のパラダイムシフトとの共通点や差異を加え、音楽企業の力によって産業が牛耳られるのではなく、もっと公平にみんながハッピーになれる方法があると説く。また、その結果、音楽産業の規模は、今より2倍にも3倍にも拡大し、アーティストもリスナーも創造性が活性化されるのだ。
本書はバークレー音楽院の公開講座を通じて開講された講座を本にまとめたものである。引き続きオンラインでのインタラクティブな活動が続けられている。

第1章 水のような音楽

デジタル音楽入門
今日の音楽
水のユビキタス性
ユーティリティ(公益事業)
音楽は製品がサービスか
コラム 未来の機器:ユニバーサルモバイルデバイス(UMD)

第2章 音楽業界における一〇の真実

一、音楽はますます重要性を増しており、音楽市場は健在で活気に満ちている
二、レコード業界と音楽業界は同じものではない
三、アーティストこそがブランドであり、エンターテイメントが最大の魅力である
四、アーティストとマネージャーが未来を形作る
五、音楽出版は非常に重要な収入源である
六、ラジオはもはや人々が新しい音楽を見つける主要な手段ではない
七、デジタルのニッチ向けマーケティングのほうがマスマーケティングより効率が良い
八、消費者は一層の便利さと価値を求め―実際に手に入れる
九、現行の価格設定モデルは完全に捨て去られる
一〇、音楽は携帯できるので、新しいモデルはもっと流動的な音楽観を受け入れることになる

第3章 音楽業界で広く知られる神話について考える

神話その一、音楽は製品である
神話その二、ファイル共有が音楽産業を殺しつつある
神話その三、著作権は直接的なもので、アイデアは所有可能
神話その四、ミュージシャンは大金を稼ぎたくて音楽を作る
神話その五、アーティストのキャリアをうまく立ち上げるには数百万ドルかかる

第4章 音楽の未来:マーケティングと宣伝

従来のラジオ:DJの死
インターネットラジオとポッドキャスティング:膨大な数の選択肢
衛星ラジオ:DJの帰還
音楽テレビ:かつて素晴らしかったもの
スポンサー:クールの魅力
ダイレクトマーケティング:自分の顧客を知る
ビデオゲーム:新しい音楽でゲームプレイヤーを狙い撃ち
携帯電話と無線:強力なダイレクトマーケティング
意外なところから得られるマーケティングの教訓

第5章 音楽の未来:流通と入手

CDの終焉
買い替えサイクルの終焉
小売スペースの縮小
音楽小売業の変容
音楽小売業の未来
「合法」デジタル音楽配信
やるべきでないこと:ファイル共有の非合法化

第6章 デジタルキッズと変化する市場

ネット世代
ファイル共有
余分なお金
相容れないメッセージ:二兎を追って二兎とも得る?
音故知新(Oldies but Goldies)
音楽企業はデジタルの未来を受け入れなくてはならない

第7章 新たな音楽経済

長き時を経て:完全に崩壊したシステム
思いがけぬ収入
独立レーベル
コラム サンクチュアリ・グループ(Sanctuary Group)
ライブパフォーマンスとツアー
マーチャンダイジング
ミックステープ、MP3ブログ、ファイル共有
CDの価格設定
シングルの価格設定
報酬
なぜファイル共有は大衆相手に成功できないのか?
新しい経営方針
新しいライセンスの提案
メディア企業向けのデジタルユーティリティライセンス
新しいタイプの音楽企業

第8章 テクノロジーはいかに音楽ビジネスを作り変えるか

歴史観
アーティストの手中にあるテクノロジー
無料による破壊
デジタル貞操帯
飴とムチ
音楽のレコメンデーション
音楽認識
デジタルによるA&Rの権限拡大
アップグレード可能な音楽:体験版モデル
総合的な音楽体験

第9章 音楽の未来に影響を与えるメガトレンド

加速度的に広がる多様性
仕事と余暇のパラダイム変化
テクノロジーの控えめな発展
情報とメディアの過負荷
監視社会とプライバシーの懸念
知力よりも心

第10章 未来の先へ

本書は付属データの提供はございません。

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感想・レビュー

おとのぎ さん

2017-02-16

知らないアーティストの名前が出るわ出るわ。勉強不足だなぁ、と思いながら読了。音楽は水のよう、どこかで言ってみたい言葉です。

Astro_amane さん

2007-10-02

音楽を志すものは読んだ方がいい