山形 浩生 解説
エヴァン・I・シュワルツ 著
桃井 緑美子 翻訳
桃井 緑美子 原著
インベンション(発明)はイノベーションの要である。画期的な発明によるイノベーションが企業を育て、社会を豊かにしてきたことは疑いもない事実だ。本書ではその発明家に光をあて、彼らの貢献を理解するために、インベンション(発明)の源泉を探しにいく。
本人にインタビューできること、興味深い事例であること、時代を先どりする発明であることを条件に、現役の発明家たちに直接話を聞き、過去の著名な発明家と比較しつつ、アイデアや発想を生み出す技術を探っていく。
超音波診断装置、CTスキャン、ハイブリッド自動車、発光ダイオード、DNAシーケンサー、セグウェイ、自動コールセンターのシステムなどを発明した人々に加え、アドビの創業者やアップルのスティーブ・ジョブズなども登場する。どんな動機から問題に取り組むことになったのか、どんな判断をし、どんな機会をとらえ、どんな知識をもって臨んだのか。発明家の素養や人となりの一面を浮き彫りにしていくとともに、本書のゴールは発明家の戦略的な発想パターン、つまり発明の出発点である「わかった!」の瞬間を探ることにある。
発明にはマニュアルも教科書もない。だが、本書を読めば発明が生まれるプロセスを理解できるだろう。そして発明とは一連の発想戦略をツールとして生まれるもので、教え、学び、実行できるのだ
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(翔泳社)
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壱萬弐仟縁 さん
2014-02-09
2004年初出。創造性が凝縮したのが発明である(7頁)。発明は人類の未来に不可欠(9頁)。発明家は問題の 解決(・点)でなく、発見(同) が得意な人(37頁)。アーサー・ケストラーが1964年、『創造活動の理論』で、バイソシエーション(双連性)は、創造性が二つの世界をまたぐ意味で命名した(101頁)。未解決問題を見つけ、新しい発見に役立つ新しいテクノロジーが必要か見極め、開発する(108頁)ことが重要だ。失敗を単に失敗に終わらせるか。それとも、糧とし前に進む原動力とするか。失敗が教えてくれる(179頁)。
Shu さん
2014-07-04
魅力的なタイトルなのですが。。。
Tamotsu Ikeda さん
2014-01-28
世界の発明家の伝記集(ドクター中松は出て来ないが)。筋はあるようでない。トリビア的な伝記がこれでもかというほどひたすらてんこ盛りで面白い。