ゼロ知識証明入門 電子書籍|翔泳社の本
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ゼロ知識証明入門


形式:
電子書籍
発売日:
ISBN:
9784798171920
価格:
2,420(本体2,200円+税10%)

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新たなプライバシー強化技術の「ゼロ知識証明」

その基礎とビジネスの実践的な導入方法を徹底解説する

本書は、「ゼロ知識証明」をビジネスに活用するための実践書である。

情報化社会の進展により、多くの情報が電子データとして保存され、データの活用により新しい価値が生まれるようになった。その一方、企業によって個人情報が本人の意図しない方法で使われるというプライバシーの懸念があり、欧州におけるEU一般データ保護規則(GDPR)や、わが国における個人情報保護法などにより、個人情報が法的に保護され、企業はその活用に関して規制を受けている。

これらを調整し、プライバシーを保護しながらデータ活用を行う技術は「プライバシー強化技術」と総称され、機密性が高い情報を扱う業界での活用に向けて研究が進められている。

「ゼロ知識証明」は、証明したい情報を明かすことなく、その情報に関する事項を証明することができる技術であり、プライバシー強化技術の1つとして紹介されることがある。しかし、ゼロ知識証明は、プライバシーの保護以外にも、コンピュータが行った計算を高速に検算し、コンピュータの計算の信頼性を確保することなどにも利用できる。

本書は、ゼロ知識証明はもとより、暗号理論やシステム開発についても全く知らない方を対象にした入門書である。ゼロ知識証明は暗号理論を用いるため、その内容をすべて理解するには暗号理論の理解が必要であるが、可能な限り数式を使用せず、具体例や図表を用いることにより、ゼロ知識証明や暗号理論を知らなくてもゼロ知識証明のイメージを理解できるように記載している。

本書はゼロ知識証明の理論、ビジネスへの応用、アプリケーションの実装までを一通りカバーしている。本書を読むことで現実にある問題に対してゼロ知識証明の適用により問題が解決できるか検討を行い、それが有効な場合にはアプリケーションの実装へ一歩を踏み出すことが可能になる。

はじめに
第1章情報化社会とプライバシー
1-1 データ活用の可能性とリスク
1-2 プライバシー強化技術
1-3 ブロックチェーンとゼロ知識証明
第2章ゼロ知識証明技術の基礎知識
2-1 暗号化・復号
2-2 共通鍵暗号
2-3 公開鍵暗号
2-4 ハッシュ関数
2-5 デジタル署名
2-6 認証局
2-7 暗号通信プロトコルSSL/TLS
2-8 ID、パスワードによる認証
Column
第3章ゼロ知識証明
3-1 ゼロ知識証明の特性の直感的な理解
3-2 ゼロ知識証明ではない知識の証明
3-3 ゼロ知識証明の例(シュノアプロトコル)
3-4 ゼロ知識証明のモデルと特性
3-5 ゼロ知識証明の主な実現手法
3-6 ゼロ知識証明のメリット

第4章ビジネスへの応用
4-1 ユーザー認証
4-2 顧客審査①:年齢確認、所得証明
4-3 顧客審査②:信用スコア
4-4 外注した秘密計算の検算
4-5 匿名性暗号資産
4-6 ビジネスプロセスの効率化
第5章アプリケーション開発の基礎知識
5-1 ゼロ知識証明アプリケーションの全体像
5-2 zk-SNARKのチュートリアル
5-3 ライブラリ
5-4 ゼロ知識証明に関する情報源
第6章ゼロ知識証明の現状と未来
6-1 ゼロ知識証明の実用化に向けた課題
6-2 ゼロ知識証明の将来

本書は付属データの提供はございません。

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