曲がり角に立つGAFAM+テスラ。どこに向かうのか?


アメリカのテック企業の中で最も規模が大きく有名な5社(Google、Amazon、Facebook(Meta)、Apple、Microsoft)は、GAFAMと呼ばれ、世界経済を牽引するほどの大きな影響力をもっています。
巣ごもりやリモートワークなどによる「コロナ特需」ともいえる増収で事業を拡大した各社でしたが、2022年半ば頃から相次いで大量の人員削減を発表するなど、その成長に陰りが見え始めています。また、GAFAMのライバル企業の急先鋒ともいえるテスラもEV車価格の度重なる値下げへの懸念から株価が下落しています。
しかしその一方で、マイクロソフトのChatGPTへの出資やグーグルのBard開発などの生成AIの活用、メタ(フェイスブック)のメタバースへの注力、アップルやアマゾンのヘルスケア事業への進出、テスラの推進するEV(電気自動車)など、マイナスの要因だけでなく業績が好転する材料も出てきています。



本書では、GAFAMとまとめられがちな5社のビッグ・テック企業とテスラについて、それぞれの社に焦点を当て、プラス面もマイナス面も含め現状を分析しています。さらに将来への展望についても解説します。また、ByteDance、TCLといったGAFAMらのライバルとなり得る企業の動向についてもあわせて紹介します。
GAFAM+テスラの動向や展望を分析し、今後の世界経済を読み解くヒントを得てみませんか。



■書籍概要
『GAFAM+テスラ 帝国の存亡 ビッグ・テック企業の未来はどうなるのか?』
著者:田中 道昭
発売日:2023年6月12日
定価:1,760円(本体1,600円+税10%)
判型:四六・288ページ
https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798181608

全国の書店、ネット書店などでご購入いただけます
・翔泳社の通販 SEshop: https://www.seshop.com/product/detail/25638
・Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4798181609


■目次
第1章 GAFAMを襲うコロナブーメラン効果
GAFAMが軒並みレイオフを実施
ビッグ・テックを構成するビッグ・ファイブ
GAFAMの四半期売上高
2022年の解雇は13倍に
テクノロジーを現実に展開する時代に
テックの目玉になったモビリティ

第2章 グーグルの検索ナンバーワンの時代は終焉か?
広告に依存するグーグルの危うさ
対話型AI「バード」を一般公開へ、チャットGPTに対抗
世界中の情報の検索からAIへ
米司法省、グーグルを提訴 広告事業の一部分離を要求
生成AIでの覇権争いが始まった

第3章 変曲点を迎えたアマゾン
「3つのバケツ」が厳しい業績の背景に
フリーキャッシュフローが6四半期連続でマイナスに
稼ぎ頭クラウドの減速
「超成長企業」から「成長企業」へのダウングレード
ビッグデータとAIを組み合わせる
実店舗スーパー「アマゾン・フレッシュ」の苦戦
アマゾンゴーはコンビニの進化形
通信衛星の打ち上げへ
アマゾンがヘルスケアビジネス参入へ

第4章 メタ(フェイスブック)の大転換
2桁成長を続けていたメタのネット広告売上高が低迷
「Web2.0ベースのメタバース」と「Web3ベースのメタバース」
メタバースは、あなたが思っているよりも近くに来ている!
すでに半数がメタバースの利用経験あり
「IoT」ではなく「MoT」へ
D2C2CD2A2Aへ:アバター経済をめぐる覇権争い
グッチは「グッチ・タウン」をローンチ
メタ・プラットフォームズはメタバースで減収
メタバースは2030年までに5兆ドルの価値まで成長する
広告からの脱皮

第5章 アップルのAR・VR端末発売で本当のメタバース元年になる
世界スマートフォン市場調査、アップルが営業利益シェア85%でトップに
ユーザーを囲い込むアップルのエコシステム
急成長しているサービス部門
ユーザーエクスペリエンスで囲い込む
プライバシー意識の高まりで利用者情報活用を制限
アップルがAR・VR発売で本当のメタバース元年になる
アップルのヘッドセット、視線と手の動きで操作可能──約3千ドル
アップルのヘルスケアが医療現場を変える
世界初! 時価総額3兆ドル超えの偉業
アップルでもレイオフが始まる
アップルが次に狙うもの

第6章 検索事業のナンバーワンを狙うマイクロソフト
売上高2%増止まり、PC低迷、クラウド減速
マイクロソフトの事業別売上高
ブラウザ戦争に再挑戦
チャットGPTを検索に取り込む──ビングに組み込まれた人工知能
MS製品にチャットGPTが組み込まれると何が起きるのか?
マイクロソフトの画像生成AI
健闘するクラウド事業とオープンAIへの投資
MRは新たなプラットフォームになる
マイクロソフトが狙うテックの「次」

第7章 ライバル企業の急先鋒テスラ
ブランドイメージが変化するテスラ
なぜ、テスラの時価総額は高いのか?
テスラはクリーンエネルギーのエコシステムの会社
クリーンエネルギーは人類を救済する
テスラは自動車業界のビジネス構造を変革した
自動車を進化させるより工場を進化させたほうが効果が高い
収益性より販売を重視するテスラの値下げ
テスラの自動運転
衛星インターネットサービス「スターリンク」が大幅値下げ
エコシステムに追加したエアコン

第8章 その他のGAFAMのライバルとなる企業
生成AIの出現でテックが変わる
生成AIはなぜテックを変える可能性を持つのか?
生成AIは知見を民主化する
Z世代とSNSの興亡
ティックトックの本質と影響力
ウォルマートのDX企業としての進化
”サイズを測る”から”試着する”まで”バーチャル・トライオン”テックが拡大
中国のTCLに注目
中国アリババ、7〜9月期売上高が予想を下回る
脱検索・広告一極集中、バイドゥ躍進の理由

第9章 GAFAMはどこに向かうのか?
SNSの変曲点とZ世代の時代
世界最大の人口ボリューム層、Z世代はデフォルトでサステナブル
”盛らずに”「リアルを見せる」「BeReal」
「スナップチャット世代」は150%以上も画像でのコミュニケーションを好む
「スナップチャット世代」の広告戦略
Z世代の嗜好からSNSを再構築する
新興国に学ぶべきこと
顧客から人間中心へ
デジタル+グリーン+エクイティの時代
GAFAMによる帝国の存亡

■著者プロフィール

田中 道昭(たなか・みちあき)
立教大学ビジネススクール(大学院ビジネスデザイン研究科)教授。シカゴ大学ブース・スクール・オブ・ビジネスMBA。専門は企業戦略&マーケティング戦略およびミッション・マネジメント&リーダーシップ。上場企業取締役や経営コンサルタントも務めている。
テレビ東京「WBS」コメンテーター。テレビ朝日「ワイド!スクランブル」月曜レギュラーコメンテーター。
三菱東京UFJ銀行投資銀行部門調査役、シティバンク資産証券部トランザクター(バイスプレジデント)、バンクオブアメリカ証券会社ストラクチャードファイナンス部長(プリンシパル)、ABNアムロ証券会社オリジネーション本部長(マネージングディレクター)などを歴任し、現在は株式会社マージングポイント代表取締役社長。小売、流通、製造業、サービス業、医療・介護、金融、証券、保険、テクノロジーなど多業種に対するコンサルティング経験をもとに、雑誌やウェブメディアにも執筆中。
主な著書に『GAFA×BATH』(日本経済新聞出版社)、『アマゾン銀行が誕生する日』『世界最先端8社の大戦略』(日経BP社)、『アマゾンが描く2022 年の世界』『2022年の次世代自動車産業』『ソフトバンクで占う2025年の世界』(PHPビジネス新書)がある。