指名検索される状態を増やすことで、事業を伸ばす


「指名検索」とは、商品名やサービス名、企業名などを含んだワードで検索をすることです。指名検索マーケティングでは、顧客に「指名検索される」ことを意識し、その検索行動に沿った戦略を立てて施策をおこなうことで、売り上げを伸ばすことができます。そのためには、自社商品・サービスが戦うべき場所(確実にNo.1を取れる場所)を見極め、対象顧客から確実に商品・サービスが指名されるようにすることが重要となります。

本書では、指名検索マーケティングにより、自社の売上を7年で42倍に伸ばした著者が、すぐに始められるノウハウを伝授します。紹介する指標は、業種を問わず様々な企業で取り入れることができます。
また、指名検索を獲得するために、欠かせない動画広告についても、そのメリットから活用方法、発注者側が意識すべきポイントなどを解説。動画広告は、端的にアピールポイントを伝えられ、ターゲットによって出稿場所を変えられるため、指名検索を伸ばすために有効です。

そのほか、元ネスレ日本代表取締役社長 高岡浩三氏や、クリエイティブディレクターの北尾昌大氏などとのマーケティングやクリエイティブをテーマにした対談も収録しています。

▼こんな人におすすめ
・競合他社との差別化に悩んでいる人
・マーケティングの費用対効果や指標、判断軸が見えない人
・様々な施策をしているが最善の手段かどうか疑問を持っている人


■書籍概要
『ブランド力を高める「指名検索」マーケティング 顧客の検索行動を決める、動画広告の活かしかた』
著者:田部 正樹
発売日:2023年8月30日
定価:1,980円(本体1,800円+税10%)
判型:A5・240ページ
https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798181486

全国の書店、ネット書店などでご購入いただけます
・翔泳社の通販 SEshop: https://www.seshop.com/product/detail/25759
・Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/479818148X


■目次
序章 指名検索はブランドの強さを測るものさし
0-1 事業を伸ばすための3要素とは
0-2 指名検索が重要という結論にいたった背景
0-3 指名検索は「認知×購買意欲×プロダクト」の強さの掛け合わせである
0-4 指名検索を取るためにかかせない動画の重要性

第1章 マーケティングで失敗する大半の理由と正しい考え方
1-1 マーケティング=プロモーションという誤解
1-2 顧客理解ができずに無駄なお金を使い続ける
1-3 「手段」を優先して「誰に」「何を」を考えない
1-4 これだけは避けたい失敗事例:再現性のない手段優先の思考
1-5 ブランドイメージとポジショニングは“検索行動”を見よ
【対談】足立 光氏(株式会社ファミリーマート エグゼクティブ・ディレクター、CMO兼マーケティング本部長)

第2章 指名検索は事業成長に直結する
2-1 指名検索と潜在ニーズの密接な関係
2-2 指名されることは、ブランド認知や好意と同義
2-3 キーワード一致は費用対効果が小さい
2-4 新規顧客獲得はWeb広告だけに頼らない
2-5 指名検索されるには、他社にはない独自性を一言で表現できるかがカギ
【対談】西口 一希氏 (株式会社StrategyPartners代表取締役、M-Force株式会社共同創業者)

第3章 「検索行動」に現れる心理がヒット率を上げる
3-1 「クリエイターが創りたい広告」ではなく「売上を作る広告」の意識
3-2 ホームランではなくヒットを狙うためのデータの活用
3-3 戦略とクリエイティブの掛け合わせが肝
3-4 指名検索数の最大化がメディア運用のゴール
3-5 指名検索を共通指標とすれば、リアルタイムに効果が見える
3-6 ターゲットに届けることを最優先にメディアを検討する
3-7 未だに蔓延る「テレビ VS. ウェブ」の誤った対立構造
3-8 顕在層に商品を届けるだけでは顧客数は伸びない
【対談】鹿毛 康司氏(株式会社かげこうじ事務所代表 マーケター/クリエイティブディレクター)

第4章 動画広告が指名検索数を大きく伸ばす
4-1 動画広告の重要性と伸び
4-2 「一言で自社サービスを紹介する」考え方で整理する
4-3 一言をクリエイティブジャンプさせるポジショニングの取り方
4-4 感情が動くクリエイティブになるよう顧客理解を深める
4-5 伝えるべきことを決める
4-6 目的に合わせたメディアの使い分け
4-7 各チャネルの強みを生かし、ターゲットや目的に応じて使い分ける
【対談】北尾 昌大氏(株式会社北尾企画事務所、株式会社ants 代表取締役、CreativeDirector)

第5章 指名検索は〝マーケティングの民主化〞へのステップ
5-1 マーケティングを民主化すべき理由
5-2 ノウハウ不足がマーケティングの民主化を阻む
5-3 ノバセルのクリエイティブディレクターの思考法と人材の育て方
5-4 指名検索からの逆算思考で市場の圧倒的な存在になる
5-5 検索行動から導き出した勝ち筋
5-6 効果の可視化が実現するマーケティングの未来
【対談】高岡 浩三氏(ケイ アンド カンパニー株式会社 代表取締役社長)


■著者プロフィール
田部 正樹(たべ・まさき)
ノバセル株式会社代表取締役社長 兼 ラクスル株式会社上級執行役員 CMO
1980年生まれ。中央大学卒業後、丸井グループに入社。主に広報・宣伝活動などに従事。2007年テイクアンドギヴ・ニーズ入社。営業企画、事業戦略、マーケティングを担当し、事業戦略室長、マーケティング部長などを歴任。2014年8月にラクスルに入社。マーケティング部長を経て、16年10月から現職に就任。18年より、これまでのラクスルの成長を約50億かけてドライブしてきたマーケティングノウハウを詰め込んだ新規事業、運用型テレビCMサービス「ノバセル」を立ち上げる。22年2月分社化、ノバセル株式会社の代表取締役社長に就任。