社員インタビュー

書籍編集者 書籍編集部 秦和宏

「黒本と赤本の翔泳社」がきっかけに

私は第二新卒で翔泳社に入社しましたが、前職は出版業界とは関係のない印刷会社にいました。趣味が読書くらいしかないんですが、好きなことを仕事にしたいと考えるようになって、それなら出版社に転職しようと決めました。

転職サイトで探していたら翔泳社のページに行き当たり、IT系の資格である「オラクルマスター」や「MCP」の参考書、通称:黒本・赤本を刊行しているのが最大の特徴だと書いてありました。ずいぶん堅い、気難しい会社だろうなと思いましたね(笑)。「仕事は厳しいけれどやりがいがある」とも書かれていましたが、前職が体育会系だったので、厳しいのは嫌だったんですよ。でもノンフィクションや実用書に関係する仕事がしたかったので、思い直して応募してみることにしました。

そして入社してみたら、全然厳しくなかったので驚きました。自分が最初に配属された営業部がというのではなく、翔泳社全体が柔らかい雰囲気ですね。もちろん厳しいところは厳しいですが、皆さん自分が中心になって仕事を進めているのが印象的でした。

編集者の仕事は多岐にわたる

私はいま第2書籍編集部の第3課に所属しています。第3課は「IT+ビジネス」が大きなテーマで、ITのビジネス活用に関係する書籍を作っています。ほかにも、マネーや経営関連、翻訳のビジネス書もあります。

私自身はこれまでに『ハッキング・マーケティング』や『ビジュアル思考×EXCELで営業の成果を上げる本』、大きな反響をいただいた『アルゴリズム図鑑』、「ITエンジニアに読んでほしい!技術書・ビジネス書大賞」の技術書部門で大賞を獲得した『プログラマ脳を鍛える数学パズル』などを手がけてきました。

編集者の仕事は、まずネタ探しから始まります。さまざまな業界でどんな需要があるのか、特にビジネスパーソンが何を知りたがっているのかを調べ、考えます。よいテーマを見つけたら著者を探し、社内で企画を提出します。会議でブラッシュアップして、形にしていくような流れです。

ネタは自分の興味や知りたいことで選ぶ場合もあります。その場合、「これから先を考えて、いま知っておいて損がないもの」というのが根底にあります。Googleの囲碁AI、Alpha碁の対局が話題になっていたときには『はじめての人工知能』を刊行しました。当時は「人工知能が人間を征服する」といった社会的な話ばかり騒がれていたので、技術的な面で人工知能を知りたいと思ったのがきっかけです。とはいえ、自分のために本作りをするわけではないので、個人的な興味が強すぎないようなテーマで企画しています。

「ITエンジニアに読んでほしい!技術書・ビジネス書 大賞」で、自身が担当した『数学パズル』が技術書の第1位を獲得したときの様子。

編集者は原稿の編集をするのは当然ですが、小規模なプロジェクトマネジャーみたいな立場で仕事をこなします。著者や社内の関係者だけでなく、DTPや装丁のデザイナーとのやり取り、販売プロモーションの検討、全体のスケジュール管理も行ないます。

原稿を書くペースが鈍ってしまった著者には催促しますが、執筆にスランプはつきものなんです。書いていることに疑問を持ったり、状況が変わって身動きが取れなくなったりすることがあります。そういうとき、編集者としてどの部分で筆が止まっているのか、何を検討しているのかを尋ねてサポートします。私たちがお付き合いのある著者は執筆を専業にしている方ではなく、平日は別の仕事をしている方が大半です。ですから、スケジュールはそれを前提に立てていますね。

大人が楽しく勉強できる書籍をもっと作りたい

編集を手がけた書籍

本好きとしては、自分の企画が本という形になるのが嬉しいですね。また、いろんな付き合いが広がるのも楽しいです。翔泳社が依頼する著者はIT系の方が多いので、文系である自分とは違う考え方を知ることができますし、原稿を読むことで自分の知識が増えていくのも面白いと感じています。

すでにいくつか作りましたが、今後は教科書っぽいもの以外に、大人が楽しく勉強できる書籍をもっと出していきたいですね。書籍自体が面白いことも大切ですが、せっかく誰でもPCやスマホを持っている時代なので、それらと連動させるともっと楽しめるような、書籍の楽しみ方を広げていければ、より理想的ですね。

専門分野を知らなくても挑戦してみるのが大事

私は翔泳社がどんな出版社か、転職サイトで初めて見たときにはよく知りませんでした。コンピュータや資格についての知識もありませんでしたが、いまこうしてやりたい仕事ができています。ですから、よくわからない、詳しくない、といった理由で遠慮してしまうのはもったいないと思います。

自由にやらせてもらえる部分はかなりありますし、自分でやりたいことがある人にとってはとてもいい会社だと思います。自由度が高い一方で、個人主義というほどではないですが、黙々と仕事をこなしている人も多いです。自分の世界がある人が多くて面白いですね。難しい顔で仕事をしているかもしれませんが、話しかけるといい人ばかりです。仕事も人間関係も、自分から動くことが大事ですね。

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