翔泳社 採用情報

社員インタビュー:DX企画/推進

江川 守彦(DX企画/推進)

“Webに強い”翔泳社で、データを活用した新しい挑戦を

― 入社のきっかけを教えてください。

元々は広告代理店で新聞社の媒体営業をしており、出版社をクライアントとして担当していました。クライアントの経営課題を理解するために出版流通について調べていく中で内側から変革に関わりたいという思いが高じてある出版社に転職しました。そこで書籍編集やマーケティング広報を経験し、マーケティングプランがPOSデータに及ぼす影響についての分析や、それを軸にした広告代理店との価格交渉など様々な業務を行いました。

統計学を学ぶ中でメディアビジネスにおけるデータ活用への関心が強くなり、Webに強い出版社でCRMやDMPなどデータを活用した新しいチャレンジをしていきたいと思い、入社したのが翔泳社です。

― 現在担当されている業務内容を教えてください。

大きく3つあります。1つ目は、「kintone」や「Google Apps Script」を使った業務改善です。たとえばWebメディアの記事制作過程を管理する業務アプリケーションや、営業提案活動のマネジメントを行うためのSFAといったシステムの開発を社内エンジニアと協力して行っています。ビジネスプロセスの分析を行った上で企画をまとめ、要件を社内エンジニアと整理し、実装から現場でアプリケーションを活用してもらえるまでのプロジェクトマネジメントを実施しています。

2つ目は、データ分析やセルフサービスでのデータ可視化を実現するLookerダッシュボードの作成です。最近では、Web解析サービスGoogle Analyticsの「ユニバーサルアナリティクス」が廃止され「Google Analytics 4」に移行するにあたって、計測データの企画や、SlackへのPV通知システムやダッシュボードの改修を行いました。

3つ目は、いまインタビューしてくださっているメディア企画課の申さんとも一緒に取り組んでいるデジタルマーケティングです。現在は、媒体社ならではのデータを活用した広告メニューによって広告主様の課題解決に貢献するチーム作りに取り組んでいます。

「わからない」を楽しむ “戦略的一夜漬け”の精神

― 新しいことにどんどんチャレンジされているのですね。まだマニュアルがないような業務に取り組む中で、行き詰まったときはどうされていますか?

わからないことがある状況って新たな理解や発見と紙一重で、不安もありつつわくわくする瞬間じゃないですか。まずは現状をクリアするための解決策を調べてしのぐ。そのうえで理解度を深めるために各出版社の技術書で体系的な知識を得るようにしています。

翔泳社では資格受験も推奨されており、応用情報技術者資格を取得したのは実務ではカバーできない範囲の知識を広げる好機になりました。難易度の高い仕事に積極的に手を挙げて、切羽詰まった状況に自分を追い込んで一気に学ぶ“戦略的一夜漬け”の精神は大事かなと思っています。

幸いにも翔泳社には書籍編集者からエンジニアに転身した方など様々なバックグラウンドを持つ方がいるので、相談できる人が社内にいることは心の支えになっていますね。課の中でもIT技術に限らず教え合う風土があり、日々多くのことを学んでいます。

また、難しい問題に突き当たったときは手書きでノートに整理するようにしています。今自分が考えていることを不完全な状態でも良いから書き起こすことで、問題や自分の感情を俯瞰的に見ることができ、解決の糸口を見つけやすくなるように思うからです。

― ピンチをチャンスに変える姿勢を見習いたいです! 江川さんは仕事のやりがいをどのようなときに感じますか?

自分には難しく感じるような背伸びした仕事を任せてもらい、成し遂げたときにとてもやりがいを感じますね。半年後の自分がどのような仕事をしているのか完全には想像できないほど、柔軟に業務を変えていけるので、成長の機会は多く得られると思います。

実は、翔泳社に入るまではプログラミングを勉強したことがなかったんです。しかし、社内システム開発がきっかけとなってPython、JavaScriptやSQLを学び、それがWebディレクションや社内ダッシュボード構築など別の業務で役立ったこともありました。

相手を尊重し自分の意見も発信する“愛される無法者”の心意気を大切に

― 仕事をする上で大切にされていることはありますか?

一つは、相手の意見や仕事を尊重しお互いが安心して意見を交わせる関係性をつくること。そのうえで、自分なりに全体最適を考え抜いて問題提起し解決に向けて突き進む、ある種の“野蛮さ”のような面も重要だと感じます。「あの人が言うなら任せてみよう」と思ってもらえるような“愛される無法者”のチームになりたいと思っています。

また、Face to Faceでコミュニケーションを取れる機会を作ることも意識しています。当社はリモートワークが多いので、ツールを活用してコミュニケーションは密に取っているものの、テキストだけだと創造的な対話が盛り上がらないきらいもあり、対面で会話する場も意図的に作っていますね。たとえば、メディア企画課では曜日を決めて勉強会を企画しており、対面で熱く議論できて毎回充実した時間です。こういった機会を増やして、メンバーが「自分の意見を言っても大丈夫なんだ」と思える環境を作っていきたいと思います。

テクノロジーとビジネスを橋渡しできる存在に

― 最後に、翔泳社で描く今後のご自身の展望や目標を教えてください。

直近で力を入れて取り組んでいるのが、先ほどもお伝えしたデジタルマーケティング機能の強化です。広告運用の体制構築に加え、営業メンバーに対して提案ノウハウを共有していく活動も重視しています。より付加価値の高い広告メニューの開発を通じて売上向上に直接的に貢献していきたいと思っています。

メディア企画課は幅広い業務改善に取り組んでいることもあり、ビジネスプロセスの解析・構築能力が高いチームになってきていると感じています。獲得してきた組織能力を活かして、テクノロジーとビジネスにまたがる難しい課題に対して対応できる組織へと成長していきたいです。

(2023年10月掲載)

インタビューを終えて

江川さんとは同じ課ですが、業務以外の話を話す機会が今までなかったので、特に仕事に対しての思いを聞けて共感できることが多く、とても親近感を感じました。
江川さんは知識が豊富でみんなから頼られる存在なので、インタビュー前は最初からなんでもこなせる生まれ持った秀才だと思っていました。
実際にインタビューさせていただき、もちろん生まれ持った秀才というイメージは変わらないものの、その根本には、常に学ぼうとする姿勢やその状況を楽しめる性格、そしてその学びを自分のものにする力があり、今までの経験を土台に今とても活躍されているのだと知ることができました。

私は入社して1年足らずですが、日々業務させていただきながら壁にあたることも多くあります。そんな時こそ、江川さんのように常に学ぶ楽しさとその学びを自分の能力にする力に変えて、個人としても課としても成長していきたいと思います。

(インタビュアー:申 景美、執筆:竹村 美沙希)

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