翔泳社 採用情報

社員インタビュー:Webメディア編集者

森山 咲(Webメディア編集者)

編集未経験で入社して編集長へ

― まずは自己紹介をお願いします。

前職はソフトウェアエンジニアでした。転職した理由は、インターネットが好きだったのと、プログラミングとは別の手段で、ものづくりができる仕事もしてみたいと思ったからです。前職では新卒・未経験でエンジニアになったこともあり、仕事を覚えるのに苦労した記憶があって……。応募したのがソフトウェアエンジニア向けWebメディア「CodeZine」の編集部だったので、エンジニアの経験が活かせると思ったのと、自分と同じように未経験でエンジニアになった人の力になりたいという気持ちで2016年10月に翔泳社に入社しました。

CodeZineと並行して、2017年4月にスタートした教育ICTのWebメディア「EdTechZine」でも編集者として活動するようになりました。当時のEdTechZineは子ども向けプログラミングのコンテンツを中心に取り扱っていたこともあり、「プログラミングは難しそう」と思う子どもたちに対して「プログラミングにはこのような可能性があるんですよ」と伝えられるのは、自分の入社理由とつながっていてやりがいを感じていましたね。徐々にEdTechZineの比率が大きくなって専属になり、今年の4月に編集長になりました。

人との関係を大切にするのも大切な仕事

― 普段はどのような業務を行っていますか。

記事の企画・執筆・編集や、記事広告の企画・編集、メルマガの作成、イベントの企画・運営などを行っています。原稿料のやり取りもあるので、それらの事務作業など、地道な仕事も多いです。編集の仕事はコンテンツをつくるイメージが大きいと思うのですが、社内外の人との関係性を築くことも、大切な仕事だと思っています。

― そばで見ていても、森山さんとEdTechZineの広告営業責任者はとくに絆が強いイメージがあります。

メディアの方向性を探っていたころから数年間、営業責任者と密に情報共有をし合っているからかもしれません。EdTechZineは、2020年の春先に教育関係者向けの情報発信に注力すべく、方向性を変えたのですが、それも営業責任者をはじめとした関係者と話し合って決めました。媒体をよりよくしていきたいという気持ちは編集部も営業も同じなので、お互いが気持ちよく働くためにも、コミュニケーションは非常に大切だと思っています。

やりたいことを見つけて、挑戦できる人々を増やしたい

― EdTechZineを運営するうえで掲げているミッションはありますか。

子どもたちが持つ将来の選択肢が豊かになって、やりたいことにどんどん挑戦できるような未来をつくる一助になればよいなと考えています。よい大学・よい会社に入るためだけに学校へ行くのはちょっと寂しいと思うんです。世の中は常に変わり続けているので、子どものときからその仕組みを知って「これからの社会で自分は何ができるだろう」と考えるきっかけがもっと増えてほしい。学校教育でそのような場を増やすために、教育関係者の方々へ役に立つ情報を提供しています。そして結果的に子どもの未来を応援できたらうれしいですね。

― お仕事でのやりがいや楽しさを教えてください。

学校の先生をはじめとした取材で出会う方々は、よりよい学びを追及して、土日も勉強会に参加したりコミュニティに所属したりと熱意のある方が多く、本当に尊敬しています。勉強会やコミュニティでの情報発信はどうしてもクローズドになってしまうという声も聞くので、もっと多くの人に届けたいと思ったときに、EdTechZineがお手伝いできたらと思っています。

取材後に「発信の機会をいただけてよかったです」と言ってもらえたときは、やってよかったなと思います。もちろん読者からの反響もうれしくて、たとえばSNSでの「この授業の取り組みは参考になる! やってみよう」といったコメントはとても励みになっています。

苦手なことがあっても前向きな姿勢があれば大丈夫

― どんな人がEdTechZine編集部に向いていると思いますか。また、森山さんが編集者として大切にしていることを教えてください。

仕事にのめり込める人、能動的に動ける人は向いていると思います。教育関係者向けのイベントや勉強会は土日に開催されることが多いので、取材しようとすると休日出勤になることもあります。多くて月2~3回でしょうか。でも、代休は取れる環境なので安心してください。「土曜日だけど、面白そうなイベントだから取材しよう!」と興味を持って動ける人のほうが仕事を楽しめると思います。

また私自身は入社前、人と話すのが苦手だと思っていたのですが、がんばって取材していくうちに変わっていきました。なので、苦手なことがあったとしても、何とか克服しようという意気込みや前向きな姿勢が大事だと思います。話すのが苦手で、編集が未経験だったとしても、編集者として活躍したいという気持ちがあれば、ポジティブに変化できる環境です。

世の中では属人的な仕事をなくしていくのがトレンドで、もちろんそれも大切なことだと思います。ですが編集者というのは、取材先の方が「この人にインタビューしてもらいたい」と思えるような、ある意味では属人的になったほうがよい職業だと思っています。私も、そう思ってもらえる編集者になりたいと日々勉強中です。

(2023年10月掲載)

インタビューを終えて

翔泳社歴が近く、長い付き合いの森山さんですが、編集者としてお話を聞くのは初めてでとても新鮮でした。よく会社で見かける、EdTechZineの営業責任者と森山さんが話し込んでいる姿は、お互いが同じ目標を掲げて努力し合った結果なのですね。このインタビューを通して、EdTechZineにもう1人すてきな仲間ができるとうれしいです。

1つの媒体を6年間も運営し続けるのは簡単なことではありません。大変な時期を乗り越えてEdTechZineが大きく成長したのは、森山さんがこれまで取材してきた方から深く信頼されているからだと感じています。私も、取材する方へのリスペクトを忘れずに、周りから信頼される編集者になって、所属している媒体をずっと続けていきたいと思いました。

(インタビュアー&執筆: 井上 奈美香)

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