翔泳社 採用情報

社員インタビュー:広告営業

井上 大毅(広告営業)

作業のような提案に物足りなさを覚えた

― 入社のきっかけを教えてください。

前職は機械部品を扱う専門商社で営業をしていました。自動車関連の有形商材を扱っていたのですが、商材知識さえ覚えてしまえばさほど提案を工夫する必要がなく、なんだか作業のようで物足りなさを感じていたんです。無形商材を扱っている知人は自分で提案内容を考え、価値を見出して営業している。とてもクリエイティブで楽しそうに見えましたし、スキルアップや今後のキャリアという面でも、自分もやってみたいと思うようになりました。もともと興味があったITに携わる仕事を探す中で、エージェントの紹介により、翔泳社へ入社しました。

― 広告課の仕事内容を教えてください。

広告課の仕事は大きく分けてふたつあります。ひとつが、「MarkeZine」「SalesZine」などいずれかのメディアの営業責任者となり、企画・プランニングや売上管理を行う「媒体担当」。担当メディアの主催イベントも担当し、メディアと同じく企画・プランニング・売上管理を行います。

そしてもうひとつが、企業の営業担当として全メディアの広告枠・イベントのスポンサー枠を提案する「広告営業」です。これらの活動の進捗を、週1回の出社日に行う広告課会議で共有しています。

顧客はクラウドベンダーなどIT企業が多く、ITに関する知識は必要ですね。顧客のニーズに合わせて最適な提案をするため、マーケティングやECなど、各メディアが扱う業界知識も必要です。必要な知識は提案時の情報収集などを通して自然と身につきますが、やはり自社のメディアを読むことがいちばんの近道です。最近では「おてがら記事」という取り組みもスタートしました。各メディアでよく読まれている記事とその要因を編集部と媒体担当が分析し、広告課全体で共有することで知識を深めています。

周囲を巻き込んで新たなビジネスを創り出す

― 広告課として働く中で、悔しかったこと/やりがいを感じたことは何ですか?

2年目で若手エンジニア向けのカンファレンス「Developers Boost」の担当を引き継いだのですが、コロナ禍により開催自体が危うくなってしまったんです。売上が期待されていたイベントだっただけに、先の見えない状態が1年ほど続いたときは力不足やふがいなさを感じました。それでもどうにかしなければと、オンライン開催へ移行したり、イベントの方向性を大きく変えて「Developers CAREER Boost」へリブランディングしたりと試行錯誤を重ねた結果、3年目で予算比150%の売上を達成できたのは嬉しかったですね。

そして2023年度。コロナ禍が落ち着いて世間のイベントがオフライン開催に戻っていく中、「Developers Boostも再びオフライン開催したい」と考えました。イベント担当の編集部やイベントチームとの調整、顧客の需要のリサーチを通して実現可能性を探り、売上が見込めることを確信したうえで、実現に向けて動き出したのです。上長をはじめ周囲のあと押しもあって、無事、コロナ禍以降では翔泳社初のオフラインイベントを成功させられました。

― 他部署と連携する場面が多い印象を受けました。

売上を上げるためにも、編集部やイベントチームとの連携はとても大切です。社内の連携なくして新しい企画やイベントの創出は叶いません。時代の流れや社会情勢、顧客のニーズに左右される中、編集部やイベントチームと議論しながら一緒に新たなビジネスをつくっていくのは、やはり楽しさがありますね。ちなみに、広告課・編集部・イベントチーム一丸となって取り組んだ「Developers CAREER Boost」のリブランディングでは、社長賞を受賞しました。チームの取り組みやチャレンジを評価してもらえるのも、翔泳社の良いところではないでしょうか。

自ら考え、手を挙げ、動ける環境を楽しむ

― 広告課では現在どのようなメンバーが活躍していますか?

広告課は現在12名が在籍しており、約半分が20代の若手です。既存顧客との関係構築が得意なメンバーもいれば新規開拓が得意なメンバーもいて、営業スタイルはさまざま。その中からふたりのメンバーを紹介しますね。

ひとりは、部署横断のプロジェクトを立ち上げた新卒4年目のメンバー。中途採用が多い翔泳社ではチューター制を採用していますが、この制度は教えられる側だけでなく、指導する側にも悩みが生じます。その課題に注目し、社内のチューターが交流して悩みを改善できる場や仕組みを設けました。

もうひとりが新卒2年目のメンバーです。現状に満足せず、自分のスキルアップや成長を考えて常に新しい業務へチャレンジしています。今期からはこれまでの担当メディア・イベントと兼任で、初めて担当するイベントにも挑戦しています。

ふたりに共通しているのは、自分や組織にとって何が必要か考え、自ら手を挙げていること。翔泳社では、信念や必要性がある提案に「ノー」を突きつけられることは基本的にありません。ボトムアップが歓迎される動きやすさを感じています。

― どんな人と一緒に働きたいですか?

今年から広告課は「自走できる人材になる」という目標を掲げています。自走できる人材とは、自分で考えて行動する力、自分で意思決定できる力を持った人。広告課に所属しているメンバーは、若手からベテランまで、まさに「自走できる人」が多いです。自分で考えて動くことを楽しめる人に、ぜひ入社してきてほしいですね。

(2023年10月掲載)

インタビューを終えて

今回の採用インタビューで印象的だったのは、井上さんとの事前打ち合わせです。採用インタビューはどのような目的があるのか、翔泳社に応募したい方はどのような情報が必要で、そのために自分は何を提供できるのか──。井上さんは細部まで試行錯誤し、全力を尽くそうとされていました。普段にこやかに声をかけてくださる気さくな姿を見ているだけに、そのギャップが、井上さんの「物事に真摯に向き合う姿勢」を際立たせていたように思います。

ビジネスでは相手が何を求めているのか、そのために何を提供できるか考えるのは当たり前かもしれません。しかし井上さんのインタビューを通して、その「当たり前」をどれだけ突き詰められるかで、提供できる価値や働き方は大きく変わるのだと再認識しました。私も編集者として、「当たり前」にしっかりと向き合う大切さを忘れずに日々努力したいと思います。

(インタビュアー&執筆 高橋 愛里)

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