イラレができればデザイナーになれる! ではありませんでした。|翔泳社の本
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イラレができればデザイナーになれる! ではありませんでした。 2013.09.06

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 こんにちは。大殺界まっただ中、入社8年目の編集者です。

 若い頃、ウェブデザイナーになろうと思ったことがあります。PhotoshopやIllustratorに出会い、少し使えるようになったのがとても楽しかったのです。

 当時はインターネット業界が盛り上がっている時期だったこともあり、「これからは紙じゃなくて、ウェブでしょ! デザインでしょ!」と、新卒で入った出版社を辞めウェブデザインの学校に通い始めました。

 そこでハッと気付いたのが、「PhotoshopやIllustrator、Dreamweaverができても、デザインができるわけではない」ということです。色彩、レイアウト、構成など、デザイナーになるなら、知っておくべき知識がたくさんある、ということにがく然としました。

 アバウトな性格ですが根は真面目な私、それなら勉強してやろうと、片っぱしからデザインの参考書を買っては読みまくりました。「黄金比」「整列」「フォント」「ジャンプ率」「対比」など。デザインは今まで知らなかったいろんな要素で成り立っていることを知り、目からウロコでした。

 その後、間違ってプログラミングの会社に入ってしまったこと、絵心があまりにもないことなどで、デザイナーにはなれないと悟り、出版業界に戻って今に至りますが、そのとき覚えたデザインの知識は今の仕事にも役立っています。

 そんなこんなで、デザインを勉強している人の気持ちはちょっとわかるつもり。昔、こんな本があったらよかったのにな、という気持ちで企画したのが本書なのです。

 本気でデザイナーになろうという人だけでなく、デザイナーさんにデザインを依頼することがある人。昔の私のように、デザインの本をかじっては消化しきれず、新しい本ばかり増えていく人……。

 そんな人でもちょっと週末に、寝転びながら本書をめくることで、デザインの基礎をおさらいすることができるような作りになっています。

 本書をめくっていただくと、どちらも悪くないデザインに見えるものもあるかもしれませんが、「どちらがターゲットにきちんと伝わるか」「デザインの基礎を踏まえているものはどちらか」ということを考えると、自ずと正解は見えてくると思いますよ。

 ちなみに、著者陣は、もちろんプロのデザイナーさんたち。間違えたデザインを作るのがけっこう難しかったそうです。デザイン的に間違ったものを無理に作っていただいて、本当にありがとうございました。

 著者のおひとりのデザイン事務所では、若手だけでなく先輩デザイナーも問題にチャレンジしてくれたそう。職場で盛り上がれる1冊でもあるようです。

 さてさて、本書表紙の「映画ポスターのデザイン、どちらが適切ですか?」という問題ですが、実は私、相当悩んだ挙句、外しました……。 結局、私はデザイナーにはならなくて正解だったということでしょうか。

ほんだ

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