賢人のお叱りで、本ができた|翔泳社の本
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賢人のお叱りで、本ができた 2014.02.07

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 はじめまして。2年目の駆け出し編集者のヤスナリです。このたび、マーケターや広告業界の方向けの『ザ・アドテクノロジー』という書籍を刊行することになりました。

 書籍のタイトルにもなっている「アドテクノロジー」とは、「advertising technology」の略称で、ざっくり大まかに言ってしまうと、インターネット広告の配信技術のことです。たいていのウェブサイトには広告枠がありますが、このアドテクノロジーを活用することで、例えばそのウェブサイトを見ている人全員に同じ広告を表示するのではく、一人一人の興味・関心にあった広告を見せることができます。

 この本は、マーケター向けの専門オンラインメディアMarkeZine(マーケジン)での連載をベースに、大幅に加筆・再編して新たに書籍のかたちにしたものです。なので、今日はそのもともとのMarkeZineでの連載企画が生まれるまでの経緯をお話しようかなと思います。

 一昨年の春、どうしても編集者になりたかった私は、まったく別の業界・職種から、IT・ビジネス書が主軸の翔泳社に入社しました。それまでAdobe(アドビ)という企業名も読めなかった私が入社できたのは、本当にラッキーだったなぁと今でも思います(Adobeさん、ごめんなさい。何と読んだかは同期のKちゃんのみぞ知る)。

 さて、そんな私が入社後に配属されたのがMarkeZine編集部でした。右も左もよくわからないまま、デジタルマーケティングの世界に飛び込んだのです。毎日勉強しながら走りっぱなしでしたが(もちろん今でも!)、活気のある業界で仕事ができるのはわくわくとても楽しいです。

 そして、あっという間に秋になり、MarkeZine Dayというイベントのとある基調講演レポートの編集を担当することになりました。約1時間にわたる講演を、3,000〜3,500文字のレポートにまとめるためには、講演の要素をかいつまみ、編集・再構成します。

 そのためには、講演内容をよくよく理解していなければ、支離滅裂な内容になってしまったり、講演者の方が本来伝えたかったことと違う内容になってしまう危険性があります。

 その講演のテーマはアドテクノロジー。グーグル先生にたずねたり、いろんな書籍を読んでみたものの、イマイチよくわからない。しかしどんな仕事にも締切があります。そこで、講演内容をきちんと理解できていないものの、文章の体裁を整えて、講演者の方に原稿を提出しました。

 すると……。「何だこれは! まったく講演の内容と違うじゃないか!!何もわかってない!!!」とお叱りの言葉が書かれたメールが、エクスクラメーションマークとともに、即レスで返ってきたのです。業界の賢人を怒らせるという、とんでもない事態に新人ヤスナリは蒼白です。

 その数週間後、その方が講演される他社のイベントに押しかけ、謝りに行った時の緊張感は今でも忘れられません。結局、その講演レポートはお蔵入りになりました。その節は本当に、申し訳ございませんでした。

 入社半年目にして、やってしまった大失態は、今でもトラウマなのですが、この事件があったからこそ、「私みたいな初心者にもわかるアドテクノロジーのコンテンツをつくろう。きっと必要としている人がいるはず!」と決意するきっかけになったのです。

 それから著者の方々に思いのたけを伝えて、MarkeZineの連載企画がスタートしました。それがちょうど、今から1年前の2013年2月のことでした。それから1年が経ち、トラウマから生まれた企画はカタチを変えて、書籍になりました(ここでは、ウェブ連載を書籍にするくだりは省略します。またいつか機会があれば!)。

はじめての本づくりは、とても大変でしたが、「この本は世の中に必要なのだ!」と思い込んで、バタバタ突っ走って何とか刊行にこぎつけた感じですね。

 まだまだうまくできないこと、知らないことばかりです。もちろん失敗して、怒られることも。だけど、間違うことを恐れずに、たまにはやらかしてもしょうがないよね!くらいの気持ちで、めげずにまた新たなネタを追いかけて、企画を出していこうかなと思います◎

やすなり