「情報処理技術者試験」――IT業界の人ならだれでも知っている、そして一度は受けたことのある（とは言わなくても、受けようと思ったことくらいはある）、歴史も権威もある国家試験です。
情報処理技術者試験が全部でいくつあるかご存知ですか？ 実は全部で12試験もあるんです。4月の春期試験、10月の秋期試験、それぞれ7試験ずつ行われています（足して数が合わないのは、随時試験の「ITパスポート」や年２回ある試験があるからデス）。
書店で情報処理試験コーナーに行った方は、白地に燦然と輝く「情報処理教科書」メダルを載せた本がズラッーと並んでいるのを目にしたことがあると思います。それもそのはず、翔泳社では、なんとこの12試験のす・べ・てに対応した書籍を、毎年毎年刊行しているのです。
毎年刊行し続けて、人気ナンバーワン！の地位を保っているのは、著者の皆さま（そして編集者も）のたゆまぬ努力のたまものです。年度改訂版なんだから、最新過去問だけちょちょっと入れ替えて、ハイ出来上がり、なんてことはゼッタイにありません。
新しい問題傾向を即座に反映させることはもちろんのこと、どうしたら読者の方が学習しやすい本になるか、もっと必要なものは何か、逆に不必要になっているものはないか、毎年毎回、著者と担当編集者はうんうん言いながら考え、アイデアを出し合いながら改訂作業を進めているのです。書籍ごとに、また年度によっても改訂方針は異なりますが、いつお使いいただいてもご満足いただける、そんな本になっているかと思います。
装丁についても、白いメダル本であること、試験ごとに独自のテーマカラーを作って踏襲していることの2点は守り、それ以外のデザインは常に新しく、毎度毎度、議論を重ねて改訂しています。今年は、表紙に「シリーズ累計160万部」というエンブレムも色鮮やかに輝いています。
受験するつもりのある方はもちろん、今まで情報処理にあまり興味がなかった方もぜひ一度手に取って中を見てみてください。きっと、私たちの情熱が伝わると思います。
のぐち