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前作から引き続き、たくさんの愛情が詰まってます! 2014.10.03

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 4月のある日、ビジネス書籍編集部に配属直後のマーケティング分野がいちばん疎かった私に、何の巡り合わせか、マーケティングの名著と言われている「キャズム」の改訂版を担当するよう、お達しがくだりました。

 6ヶ月前の自分を正直に白状すると、「キャズムってなんだったっけ?」という状態からスタートしたのでした(全国のキャズムファンのみなさま、ほんとうにごめんなさい)。

 とはいえ、担当するからには、担当者たるつとめをきちんとまっとうしなくてはなりません。ちなみに。いくら無知とはいえ、「キャズム」という書名タイトルは知っていました。弊社において、長く地道にコツコツと売れ続けているビックタイトルの1つですので。

 詳細は知らずとも「新商品を市場に投入するためのマーケティング理論」という概要も認識はしてました。ただ、「キャズム」という言葉が「溝」を表していることは知りませんでしたが……(ちなみに、溝に深い意味があります)。

 そんな私でも、改訂作業はがんばりました! 今回の改訂においてこだわったポイントは多岐にわたりますが、中心のテーマは「前作と今回をどううまく乗り越えるか?」でした。参考までに、Before&Afterの書影画像をアップしておきますね。

  Ver.2でも帯の真ん中にある、山のかたちをしたいわゆる「キャズムの図」は踏襲しました。「キャズム」の後継にあたることを読者に分かりやすく訴求するためです。赤と白の色の使い方が上下で逆になっているのも同じ効果を狙っています。


 改訂作業にあたっては、カバー・本文デザインを日下充典さんに、翻訳を川又政治さんに、前回から引き続いて依頼しました。お二方ともこの書籍については思い入れが強く、12年ぶりの作業を喜んで引き受けていただきました。

 日下さんには本文のDTP(組版:文字と図版を配置して紙面を作る作業)もお願いできたので、この本の見た目のクオリティーが飛躍的にアップしています。図版や箇条書きも0.5mmを意識して配置してあります。仕上がった書籍を改めて広げてみて見ると、ほんとうに美しい。読む人のことを第一に考えてデザインしてくださいました。

 もちろん翻訳のクオリティーも格段にアップしています。川又さんがご自身の前作を下訳にしながら丁寧に訳を重ねてくださいました。本の帯で今回の改訂の目玉「すべて最新事例」を謳っていますが、単に事例だけを直したわけではありません。

 前版では原文に忠実に訳したがゆえに「これ」や「それ」などの指示語が多かった箇所を、今回は具体的な用語に置き換えて読みやすさをアップさせました。また、現在では一般的になった用語(特にカタカタの用語)を無理に日本語に訳さずに、そのままカタカナで残したりと、読者目線での改訂を行っております。

 こういった経緯を経て、やっと『キャズム Ver.2 [増補改訂版]』をみなさまにお届けできるようになりました。書店に並んでいる本にはどれも、作り手の愛情がたくさん詰まっています。本を読むときに、そんなことを思い出してもらえるといいなと思います。

うえP

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