48のキーワードから学ぶ実践プロジェクトマネジメント(深沢 隆司)|翔泳社の本
  1. ホーム >
  2. 書籍 >
  3. 48のキーワードから学ぶ実践プロジェクトマネジメント

48のキーワードから学ぶ実践プロジェクトマネジメント


形式:
書籍
発売日:
ISBN:
9784798104539
定価:
2,200(本体2,000円+税10%)
仕様:
A5・272ページ

ポイントをおさえた小さな行動でプロジェクトは大きく変わる!

本書では、特にIT業界において、直接、設計やコーディング、テストに関わるチームについてのプロジェクトマネジメントを取り扱います。直接システムを作成するメンバーによって構成されるプロジェクト・チームのマネジメントと、それらのプロジェクト・チームを複数扱うプロジェクト全体(プログラム)のマネジメントとは、根底に共通性はあっても、具体的な現れ方は大きく異なるという認識を筆者は持っています。本書は、「直接作る」プロジェクトという観点から書きました。
本書では、序章としてまず代表的なシステム開発におけるプロジェクト・フェーズを説明の前提として明確にし、各フェーズにおいてプロジェクトマネジメントの知識をどのように適用していくかというかたちで記述しました。従来、SE向けと言われるような内容も含まれてはいますが、もともと、実業務の中で簡単に切り分けられるものではないので、そのまま記述しています。
本書が少しでもプロジェクトマネジメントの実務の中でヒントとなって、現場で活かされ、「Win-Win」の実現に近づけば、筆者として嬉しい限りです。(「はじめに」より抜粋)

序章 プロジェクトマネジメントとは

第1章 プロジェクトの流れ
全体像を念頭に描きながらものごとに取り組む

立ち上げフェーズ(初期フェーズ1)
計画フェーズ(初期フェーズ2)
業務分析フェーズ
要求定義フェーズ
システム設計フェーズ
実装フェーズ
稼働開始準備、運用・保守フェーズ

第2章 立ち上げ
スタートを明確にし、目標や意義、置かれている状況を把握する

プロジェクト憲章
ステークホルダー
成果物
制約条件
前提条件
作業環境
契約(受注契約)

第3章 計画
「行動の設計」を行う

スコープ
WBS(ワーク・ブレークダウン・ストラクチャー)
プロジェクト・スケジュール
コスト・ベースライン
RAM(責任分担マトリックス)
品質方針
リスク識別
コミュニケーション
作業範囲記述書(SOW)

第4章 実行
計画に基づいた行動をする

Win-Win
現場主義
不安感
会議・議事録
作業場所の集結
プロポーザル
品質保証
変更要求

第5章 コントロール
行動が妥当かを観察し、質を高める

定期的なプロジェクト・リスクの見直し
EVM
スケジュール・コントロール
コスト・コントロール
品質管理
スコープ検証
教訓

第6章 終結
プロジェクトの終わりを明確にする

完了手続き
契約完了

第7章 プロジェクトマネジメント・トレンド
おさえておくべきキーワード

PMBOK
PMP
CMM
PMMM
OPM3
PMO
プロジェクトマネジメント・ソフトウェア
MOT

付録

基本契約書
準委任契約書
システム開発請負契約書

コラム

モチベーション(動機づけ)理論の種類
開発会社の見きわめ方
初めて発注元の担当者に会うとき
本当の名刺を受け取る
「やらないこと」を明記する
スケジューリング
仕様変更とバグ
産能大式業務フロー図
家族もステークホルダー?
「成果物への期待」から「プロジェクトへの期待」へ
契約の取り交わしについて(「Win-Win」となる契約の例)
認識のギャップ
仕上げと進捗
目指せ!バグ・ゼロ、プログラムとドキュメントの非同期ゼロ、トラブル・ゼロ、仕様変更ゼロ、納期どおり、コスト内
「勘、経験、度胸」はダメなのか?
大規模なプロジェクトのマネージャ
迷いや不安があると、効率は7分の1に
深沢式会議法・議事録術
変更はどのようにして起こるか
プロジェクト・マネージャ兼務の是非
プログラムのテスト
検査と予防の違い
ドキュメントはいらない!?
自分のための教訓データベース
「バグ」という言葉
ネジは2本か?3本か?
さまざまなアプリケーションを試す

本書は付属データの提供はございません。

お問い合わせ

内容についてのお問い合わせは、正誤表、追加情報をご確認後に、お送りいただくようお願いいたします。

正誤表、追加情報に掲載されていない書籍内容へのお問い合わせや
その他書籍に関するお問い合わせは、書籍のお問い合わせフォームからお送りください。

利用許諾に関するお問い合わせ

本書の書影(表紙画像)をご利用になりたい場合は書影許諾申請フォームから申請をお願いいたします。
書影(表紙画像)以外のご利用については、こちらからお問い合わせください。

追加情報はありません。
正誤表の登録はありません。

感想・レビュー

アイザワカツシゲ さん

2014-10-15

★★★☆☆▽PMBOK(プロジェクトマネジメントに関する体系化された知識)をベースに、著者の実体験をふまえてシステム開発プロジェクトのマネジメントの勘所を説明する。▽よくある知識本と違って、「なぜそうしなければならないかというと、"メンバが悩んだり、モチベーションが下がったりして"、結果的に失敗につながってしまうからです」と人の感情にフォーカスしているのが良いです。そういう意味だと、入門書というより経験者の振り返りのための本かな~ 結局は人。ツールやルールは人に活躍してもらうための道具にすぎない。

kuboji さん

2017-11-17

PMBOKの考え方に基づいたマネジメントの勉強として読了。具体的なケーススタディがもっと多かったらより有用だったけど、基本姿勢や考え方が理由とともにわかりやすく書いてあるところはよかった。どうしてこうなっちゃうんだろうと思っていたことの予防策が書かれており、納得するところも多かった。

yk さん

2011-12-23

良書。Prjの頭から最後までバランスよく説明されている。当たり前なのにできていないことがちりばめられている。例えば、目的を達成できるのであれば仕事の順序は関係ない。役割分担があいまいで、何がなんだかよくわからないけどPrjが進行する(自分の都合のいいようにしてそれなりに機能しているかのように見える)。フォローしてもされても役割が不明確なため、助け合っていることがわからず感謝し合わない。予防と検査の混同。などなど。最初らへんはちょっと微妙かと思ったけどよかった。