SOA実践ガイドブック 業務/IT両部門が強調して柔軟なビジネス基盤を実現する指針(Norbert Bieberstein Sanjay Bose Marc Fiammante Keith Jones Rawn Shah 清水 敏正 株式会社テックバイザージェイピー 株式会社テックバイザージェイピー)|翔泳社の本
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SOA実践ガイドブック 業務/IT両部門が強調して柔軟なビジネス基盤を実現する指針






監修
翻訳
原著

形式:
書籍
発売日:
ISBN:
9784798112411
定価:
3,080(本体2,800円+税10%)
仕様:
B5変・272ページ

企業ユーザー(ビジネス部門+IT部門)とIT企業が共通理解のもとに
SOAを成功に導くための“羅針盤”

SOA(サービス指向アーキテクチャ)とは、これからのビジネスの変化に迅速かつ柔軟に対応するために、企業のビジネスとITの基盤を「サービス」の集まりとして構成・展開する手法で、すでに先進の企業では導入プロジェクトがスタートしている。本書は、このSOAについて、原題の「SOA Compass」が示すとおり、技術的なトピックを詳述するのではなく、プロジェクトの目標設定から計画、実装、運用の全体像を適切なスコープで概観して、成功へと導く指針となることを意図して執筆されている。
特にSOAプロジェクトが、IT側が技術を習得すれば進められるというものではなく、「ユーザー企業(業務部門+IT部門)とIT企業が相互共通理解のもとに一致して推進しなければ失敗する」という側面を強く持つため、これを理解し解決するための道筋をていねいに解説し、ベストプラクティスを示している。
一方で、Webサービスの各種仕様、実装時のコーディング・テクニックといった技術詳細については、各章にリンク情報を示して、IBM社の技術ポータル「developerWorks」の豊富で充実した技術資料を参照する仕組みになっている(developerWorksのリンク先資料は、本書刊行に合わせて日本IBMにて日本語化される)。SOAプロジェクトに取り組む企業とそれを支援するITエンジニアに必読の1冊。

第1章 SOAとは何か

1.1 解決策としてのSOA
1.2 SOAを理解する
  1.2.1 SOAという用語
  1.2.2 SOAの様々な局面
1.3 本書の構成の概要
1.4 本章のまとめ
1.5 参考文献

第2章 SOAのビジネス上の価値

2.1 変革の力
  2.1.1 企業の再構築
  2.1.2 業界のデコンストラクション
  2.1.3 企業の再構築の影響と産業界のデコンストラクションの動向
  2.1.4 ビジネス・コンポーネントとサービスに向かう動向
2.2 SOAに関するよくある質問
  2.2.1 SOAとは何か
  2.2.2 なぜ企業はSOAを必要としているのか
  2.2.3 企業はSOAを採用することでどのような利益を得られるのか
  2.2.4 SOAを採用しない企業はどのような機会損失を被ることになるか
  2.2.5 従来のアプローチとSOAはどこが異なるのか
  2.2.6 ビジネス・コンポーネントとアプリケーションの再考
  2.2.7 SOAを採用すべきではない場合
2.3 SOAの価値を得るためのロードマップ
  2.3.1 SOAを業務部門に説明する
  2.3.2 ビジネスの俊敏性を獲得するためのチェックリスト
2.4 SOAにおける9つの経験則
2.5 本章のまとめ
2.6 参考文献

第3章 アーキテクチャの構成要素

3.1 SOAの特性の詳細な説明
  3.1.1 プラットフォーム
  3.1.2 位置
  3.1.3 プロトコル
  3.1.4 プログラミング言語
  3.1.5 呼び出しパターン
  3.1.6 セキュリティ
  3.1.7 サービスのバージョン化
  3.1.8 サービス・モデル
  3.1.9 情報モデル
  3.1.10 データ形式
  3.1.11 SOA特性の適用
3.2 基盤サービス
  3.2.1 資源仮想化サービス
  3.2.2 サービス・レベル自動化とオーケストレーション
  3.2.3 ユーティリティ・ビジネス・サービス
3.3 エンタープライズ・サービス・バス(ESB)
  3.3.1 トランスポート
  3.3.2 QoSベースのルーティング
  3.3.3 メディエーション(仲介機能)
  3.3.4 Webサービス・ゲートウェイ
3.4 SOAエンタープライズ・ソフトウェア・モデル
  3.4.1 業界モデル
  3.4.2 プラットフォーム独立性の実現
  3.4.3 プラットフォーム特有の実現
  3.4.4 JavaEEによる実現
  3.4.5 WebSphere Application Server上のサービス統合
  3.4.6 情報管理の領域
3.5 IBMオンデマンド・オペレーティング環境(ODOE)
3.6 本章のまとめ
3.7 developerWorksへのリンク
3.8 参考文献

第4章 SOAプロジェクト計画

4.1 SOAプロジェクト・オフィスの設立
4.2 SOA採用のロードマップ
4.3 SOAガバナンスの必要性
  4.3.1 SOAガバナンスの動機と目的
  4.3.2 SOAガバナンス・モデル
  4.3.3 戦略的方向性とSOAガバナンスの規範
  4.3.4 権限委譲と予算確保
  4.3.5 SOAロードマップのリスク管理
  4.3.6 SOAガバナンス・プロセス
  4.3.7 ガバナンス・モデルの立ち上げ
  4.3.8 成功のためのヒント
4.4 SOAの技術的ガバナンス
  4.4.1 モジュラー化による変更の影響の低減
  4.4.2 明示的なプロセスの状態情報とミドルウェア
  4.4.3 ビジネス上の例外事象の監視と処理
4.5 SOAプロジェクトにおける職務
  4.5.1 各職務の機能
  4.5.2 職務とスキル
  4.5.3 プロジェクトのニーズ
  4.5.4 職務の調査と採用
  4.5.5 既存の職務
  4.5.6 新しい職務
  4.5.7 既存職務と新規職務の統合
4.6 本章のまとめ
4.7 developerWorksへのリンク
4.8 参考文献

第5章 分析と設計の局面

5.1 サービス指向型分析と設計
  5.1.1 モデル化について
  5.1.2 抽象化階層
  5.1.3 再利用
  5.1.4 サービスのカプセル化
  5.1.5 疎結合化
  5.1.6 強い結束性(コヒージョン)
  5.1.7 サービスの粒度
  5.1.8 サービスの適切な設計
5.2 サービス指向型分析と設計の作業
  5.2.1 サービスの識別
  5.2.2 サービスのカテゴリー分け
  5.2.3 サービスの仕様
  5.2.4 サービスの実現
5.3 本章のまとめ
5.4 developerWorksへのリンク
5.5 参考文献

第6章 エンタープライズ・ソリューション・アセット

6.1 アーキテクトの視点
  6.1.1 アーキテクチャ方法論の選択
  6.1.2 アーキテクチャ上の決定を正式な成果物にする
  6.1.3 アーキテクチャのベストプラクティス
  6.1.4 製品への対応付け
6.2 エンタープライズ・ソリューション・アセットとは
6.3 エンタープライズ・ソリューション・アセットのカタログ
6.4 ESAはどのようにして問題を解決してくれるのか
6.5 エンタープライズ・ソリューション・アセットの選択
6.6 エンタープライズ・ソリューション・アセットの使用
6.7 多層型の非接続処理―ESAの例(1)
  6.7.1 問題の概要
  6.7.2 背景
  6.7.3 効果
  6.7.4 解決策
  6.7.5 多層型の非接続処理アセットの結論
6.8 リクエスト・レスポンス・テンプレート―ESAの例(2)
  6.8.1 問題の概要
  6.8.2 背景
  6.8.3 ガイドライン
  6.8.4 解決策
  6.8.5 リクエスト・レスポンス・テンプレート アセットの結論
6.9 本書のまとめ
6.10 developerWorksへのリンク
6.11 参考文献

第7章 非機能要件の考慮

7.1 ビジネス上の制約条件
  7.1.1 業務の対象
  7.1.2 法的規制
  7.1.3 業界のビジネス標準
7.2 テクノロジー上の制約条件
  7.2.1 運用環境の制約条件
  7.2.2 技術的モデルの制約条件
  7.2.3 アクセスの制約条件
  7.2.4 専門知識の制約条件
7.3 実行時特性
  7.3.1 パフォーマンスの非機能要件
  7.3.2 スケーラビリティに関する非機能要件
  7.3.3 トランザクション整合性に関する非機能要件
  7.3.4 セキュリティの非機能要件
7.4 非実行時の特性
  7.4.1 管理容易性の非機能要件
  7.4.2 バージョン管理の非機能要件
  7.4.3 災害対策の非機能要件
7.5 本章のまとめ
7.6 developerWorksへのリンク
7.7 参考文献

第8章 SOA環境におけるセキュリティ

8.1 SOAセキュリティのアーキテクチャ上の考慮点
8.2 セキュリティの概念と構成要素
  8.2.1 保全性
  8.2.2 機密性
  8.2.3 認証
  8.2.4 メッセージの認証
  8.2.5 セッション管理
  8.2.6 承認
  8.2.7 プライバシー
  8.2.8 否認防止
  8.2.9 暗号化
  8.2.10 信頼関係
  8.2.11 フェデレーション
8.3 SOAセキュリティの実装要件
  8.3.1 セキュリティ・ポリシーの管理
  8.3.2 トランスポート層セキュリティ・ポリシーの管理
  8.3.3 メッセージ層セキュリティ・ポリシーの定義
  8.3.4 データ保護ポリシーの定義
  8.3.5 セキュリティ・トークン・ポリシーの定義
  8.3.6 暗号化キー・ポリシーの定義
  8.3.7 ビジネス・パートナー間でのポリシーの調停
8.4 SOAセキュリティの標準と仕組み
  8.4.1 基本的セキュリティの標準:WS-Security
  8.4.2 信頼ドメイン:WS-Trust
  8.4.3 連邦型セキュリティ:WS-Federation
  8.4.4 セッション管理:WS-SecureConversation
  8.4.5 認証とポリシー:WS-Policy
8.5 SOAシステムにおけるセキュリティの実装
  8.5.1 基本的セキュリティ・サービスの実装
  8.5.2 接続点(PoC)サービス
  8.5.3 メッセージ層セキュリティ・サービスの実装
  8.5.4 信頼サービスの実装
  8.5.5 フェデレーションの実装
8.6 セキュリティに関する非機能要件
  8.6.1 セキュリティのパフォーマンスへの影響
  8.6.2 セキュリティの管理
8.7 テクノロジーと製品のマッピング
  8.7.1 トランスポート層接続点
  8.7.2 Webサービス層接続点
  8.7.3 信頼サービス
  8.7.4 フェデレーション・サービス
8.8 本章のまとめ
8.9 developerWorksへのリンク
8.10 参考文献

第9章 SOA環境の管理

9.1 分散サービス管理と監視の概念
  9.1.1 イベント駆動型の管理
  9.1.2 SOA駆動型管理のレベル
9.2 サービス管理の重要概念
  9.2.1 エンタープライズ・サービス・バスの管理
  9.2.2 発展してゆく標準
9.3 運用管理の課題
  9.3.1 管理の視点における課題
  9.3.2 展開のフェーズ
9.4 サービス・レベル合意の考慮点
9.5 SOA管理の製品
  9.5.1 ビジネス・パフォーマンス管理とビジネスサービス管理
  9.5.2 ITアプリケーションと資源管理
  9.5.3 その他の管理領域
  9.5.4 外部製品との関連
9.6 本章のまとめ
9.7 developerWorksへのリンク
9.8 参考文献

第10章 SOAのケーススタディ

10.1 ケース・スタディ(1):保険業界におけるSOA
  10.1.1 ITとビジネス上の課題
  10.1.2 ソリューションの実装
  10.1.3 プロジェクトのインパクト
  10.1.4 教訓
10.2 ケース・スタディ(2):政府機関におけるSOA
  10.2.1 ITとビジネスの課題
  10.2.2 技術的実装
  10.2.3 プロジェクトのインパクト
  10.2.4 教訓
10.3 本章のまとめ

第11章 将来に向けて

11.1 学んだ教訓
11.2 指針となる動向
11.3 将来動向
  11.3.1 テクノロジー標準
  11.3.2 Webサービスの監視と可視化
  11.3.3 セマンティックWebサービス
  11.3.4 オープンな開発プラットフォーム
  11.3.5 サービス・アセット
  11.3.6 SOAプログラミング・モデル
  11.3.7 仮想サービス・プラットフォーム
  11.3.8 イベント駆動型アーキテクチャ
  11.3.9 モデル駆動型アーキテクチャ(MDA)
  11.3.10 ユーティリティ・サービス
  11.3.11 業界での普及
  11.3.12 SCA(サービス・コンポーネント・アーキテクチャ)
11.4 本章のまとめ
11.5 developerWorksへのリンク

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