ジム・コプリエン 著
ニール・ハリソン 著
和智 右桂 翻訳
本書は、ソフトウェアを開発する上で「人間」とその「組織」に着目し、ソフトウェアを開発する際にどのような組織であるべきなのかを、実際の観察に基づいて書いている本です。同時に、広く使われるようになった「パターン」とは何かということについても起源に忠実な形で解説しています。
主著者のJim Coplienはスクラムやアジャイルの世界でも最重要人物のひとりに位置づけられている人物です。その彼の根本的な主張は、ソフトウェア開発では技術的な側面にとらわれず、人間的な側面に目を向けろというものであり、本書は建築業界でのバイブル的位置づけである「クリストファー・アレグザンダーのパターン」の思想を、ソフトウェア開発に昇華させ結実したものでもあります。
1.1 パターンとは何か?
1.2 パターン言語とは何か?
1.3 組織パターン言語
2.1 組織データを集める
2.2 順序を作る
2.3 歴史と関連研究
3.1 パターンを読む
3.2 パターンを適用する
3.3 パターンを更新する
3.4 本書を使うべき人
4.1 プロジェクトマネジメントのためのパターン言語
4.2 組織の漸進的成長のためのパターン言語
5.1 組織のスタイルのためのパターン言語
5.2 人とコードのためのパターン言語
6.1 組織変革のための起爆剤
6.2 漸進的成長
6.3 いくつかの一般的なルール
7.1 人類学にあるパターン
7.2 プロセスを超えて構造や価値へ
7.3 ロールとコミュニケーション
7.4 ソーシャルネットワークの分析
7.5 パターンを抽出する
8.1 QPWケーススタディの導入
8.2 QPWの起源と説明
8.3 QPWデータの分析
8.4 優れた個人とその統合
8.5 一つのことだけうまくやれ
8.6 漸進的なアーキテクチャプロセス
8.7 個性と開発
8.8 赤子が泣いてもふた取るな
8.9 順応するより作れ
8.10 カリフォルニアゴールドラッシュ?
8.11 チームによる内省
8.12 プロセスと品質
8.13 QPWに関する結論的考察
9.1 文化
9.2 開発プロセス
9.3 プロセスのパスツール分析
9.4 人間的側面
9.5 小さいチームのスピリット
9.6 プロセスを改善するチャンス
9.7 考察と結論
A 要約的パトレット
B 参考文献
C フォトクレジット