ジム・コプリエン 著
ニール・ハリソン 著
和智 右桂 翻訳
本書は、ソフトウェアを開発する上で「人間」とその「組織」に着目し、ソフトウェアを開発する際にどのような組織であるべきなのかを、実際の観察に基づいて書いている本です。同時に、広く使われるようになった「パターン」とは何かということについても起源に忠実な形で解説しています。
主著者のJim Coplienはスクラムやアジャイルの世界でも最重要人物のひとりに位置づけられている人物です。その彼の根本的な主張は、ソフトウェア開発では技術的な側面にとらわれず、人間的な側面に目を向けろというものであり、本書は建築業界でのバイブル的位置づけである「クリストファー・アレグザンダーのパターン」の思想を、ソフトウェア開発に昇華させ結実したものでもあります。
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(翔泳社)
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disktnk さん
2014-12-13
様々な成功事例・失敗事例から判明したコミュニケーションパターンを、組織の構造・設計・発展に分けて、実例を交えながら解説していく流れ。分類やその粒度はしっくりこないものの、失敗をどう乗り越えたか、どうしてうまくいっていたのか、の事例集として俯瞰できるのは良い。 成功事例として紹介されているQuattro Proだけど、日本だとほぼ無名なだけにそこまでの成功という印象が持てない。売れることが最大の褒賞なわけで。 著者曰く「販促のため」につけた原題"agile"を取っ払ったタイトル訳に好印象。
beautiful sky さん
2015-05-31
組織、チーム作りもソフトウエアやシステムの開発と何ら変わらないと思う。しかし、自分も含めて、デベロッパは何故こうも自分たちの属する組織やチームのアレンジが下手なのだろう。・・・という反省に立ち返り、良いパターンを自分の組織やチームに積極的にインストールしようと思って読みました。正直、このような質の良い情報は上司は教えてはくれず、自分から積極的に貪欲にリソースにあたる必要があると思っています。このシリーズ、値が張るのが痛いですが、示唆に富み有用です。文章、何故かちょっと読みづらいけど。
benjoe さん
2017-12-14
2004年に出版された「Organizational Patterns of Agile Software Development」という本の翻訳。 翻訳は2013年で10年越しであったが古さは感じなかった。 プロジェクト全体というよりはその中の1チームの作り方について示唆を与えてくれる本に思う(例えば婦長というロールなど)。 最近コミュニケーションパスの減らし方に悩まされる事が多かったので参考になった。