プルトニウムファイル いま明かされる放射能人体実験の全貌(Eileen Welsome 渡辺 正 渡辺 正)|翔泳社の本
  1. ホーム >
  2. 書籍 >
  3. プルトニウムファイル いま明かされる放射能人体実験の全貌

プルトニウムファイル いま明かされる放射能人体実験の全貌


翻訳
原著

形式:
書籍
発売日:
ISBN:
9784798130880
定価:
2,750(本体2,500円+税10%)
仕様:
四六・600ページ
カテゴリ:
一般書
キーワード:
#生活情報,#芸術その他,#家事・住まい,#ビジネス教養
紙の書籍

ピューリツァー賞受賞ジャーナリストの大著、新装版で登場!「プルトニウムの人体投与」

本書は2000年8月に翔泳社より刊行された『プルトニウムファイル』上下巻を合本にしたうえで、若干の加筆・修正をし、訳者あとがきを一部新しくした新装版です。

プルトニウム原子の誕生からわずか四年半、マンハッタン計画が正式に発足し、放射能の人体への影響を知りたいがために、アメリカは国費をつかって放射能「人体実験」をはじめた。その厚い国家秘密の壁は、半世紀を経て一人の女性記者によって崩れはじめたのだった。そして「人体実験」の機密のヴェールは開かれ、コードネームだけの被害者たちは、ようやく生身の人間と変わった。

しかし、汚染されてしまった被害者の体は?実験によって亡くなった人は?秘密主義の名残りが、実験にかかわった医師たちの秘密隠蔽や言い逃れに変わるのか……?

第1部 「産物」

第1章 プルトニウムは酸の味
第2章 カリフォルニア大学・放射線研究所
第3章 シカゴ大学・冶金学研究所、1942年
第4章 許容線量
第5章 マンハッタン計画始まる
第6章 顔を見せたプルトニウム
第7章 人体実験の立案
第8章 エブ・ケイド
第9章 ではお次ぎ-アーサーとアルバート
第10章 トリニティ実験
第11章 小さな太陽-広島・長崎
第12章 仕事は続く
第13章 ロチェスターの流れ作業
第14章 誤診された主婦
第15章 量をふやせ-シカゴ
第16章 最後の三本-戦後のバークレー

第2部 核のユートピア

第17章 十字路にて
第18章 来る人 去る人
第19章 原子力委員会(AEC)の隠蔽工作
第20章 嘘をつけるほどの愛国者-シールズ・ウォーレン
第21章 金の亡者と神様と
第22章 ナシュヴィルの妊婦たち
第23章 ファーノルド校の少年たち

第3部 核実験のモルモット

第24章 スターリンの果たし状
第25章 兵士のモルモット第一号
第26章 放射能の粒
第27章 焦土の演習
第28章 モルモットになりたい・・・
第29章 キノコ雲の決死隊
第30章 志願将校
第31章 逆さキノコ雲
第32章 死体泥棒は愛国者

第4部 合衆国版・ナチ収容所

第33章 「マウスかヒトか?」
第34章 ヒューストンの「クリップ」軍医
第35章 核の戦場・シンシナチ
第36章 オークリッジの照射室
第37章 囚われのボランティア
第38章 よみがえるプルトニウム注射
第39章 「小説よりも悲しい・・・」

第5部 清算

第40章 「真実を言おう」
第41章 暴露と痛み
第42章 人体実験調査委員会-1994年
第43章 涙の証言
第44章 本を開いてすぐ閉じる
第45章 大統領の謝罪
第46章 「もう二度とは・・・」-1996年末
第47章 ごまかしと現ナマ

エピローグ
謝辞
訳者あとがき
索引
略年表

本書は付属データの提供はございません。

お問い合わせ

内容についてのお問い合わせは、正誤表、追加情報をご確認後に、お送りいただくようお願いいたします。

正誤表、追加情報に掲載されていない書籍内容へのお問い合わせや
その他書籍に関するお問い合わせは、書籍のお問い合わせフォームからお送りください。

利用許諾に関するお問い合わせ

本書の書影(表紙画像)をご利用になりたい場合は書影許諾申請フォームから申請をお願いいたします。
書影(表紙画像)以外のご利用については、こちらからお問い合わせください。

追加情報はありません。

ご購入いただいた書籍の種類を選択してください。

書籍の刷数を選択してください。

刷数は奥付(書籍の最終ページ)に記載されています。

現在表示されている正誤表の対象書籍

書籍の種類:

書籍の刷数:

本書に誤りまたは不十分な記述がありました。下記のとおり訂正し、お詫び申し上げます。

対象の書籍は正誤表がありません。

最終更新日:2016年05月12日
発生刷 ページ数 書籍改訂刷 電子書籍訂正 内容 登録日
1刷 052
16~17行目
アメリカのスピットファイヤーが
英国のスピットファイヤーが
2016.05.12
1刷 073
11行目
ヨーロッパの戦いは集結間近。
ヨーロッパの戦いは終結間近。
2016.05.12
1刷 546
8行目
一九四九年七月は、
一九四五年七月は、
2016.05.12

感想・レビュー

壱萬弐仟縁 さん

2014-05-26

1999年初出。 金の苦労もなく科学に打ちこめる オッペンハイマー。 頭脳明晰だが不器用なところがあり、 ハーヴァード大学を出てから ケンブリッジのキャヴェンディシュ研究所 では、実験のたびに失敗したという。 それで理論分野を専門にした(12頁)。 研究分野も適材適所だな。 プルトニウムはひどい変わり者の金属(32頁)。 生きた兎と形容したのは、 女性科学者レオーナ・マーシャル・リビー(33頁)。 ラジウムも恐ろしい。 歯ぐきからの出血。口蓋と喉の組織が崩れた。 ラジウムはカルシウムのふりをする。  

うらじ さん

2014-08-17

アメリカが犯した放射能人体実験の数々を明かす大作ノンフィクション。 患者に黙ってプルトニウム注射、妊婦に放射性の鉄を飲ませる、施設の子供に放射能オートミールを食わせる、労務報酬をエサに囚人の睾丸に放射線照射、子供の鼻孔にラジウム棒、先住民族にヨウ素131飲ませる、etc. およそ数千人がモルモットにされていたという事実がまず恐ろしいが、それが半世紀も表に出てこなかった事実がそれ以上に恐ろしい。

のる さん

2013-11-25

1920~30年頃すでに放射性物質による人体への影響は薄々分かっていたものの、原子爆弾開発に伴い、その未知なる物質がどのように人体に反応するのかを実験してきた事実を、長年かけて調べてきた著者の執念に脱帽。それだけにここに書かれている事は本当に惨たらしい。日本に落とされた原爆もハッキリと私たち日本人を標的とした実験に他ならない事がわかる。その後もいろんな分野で放射能を解明して欲しいがために、組織が組んで進められてきた。病んでいる者、知識に富んでいない者は、すがりたい気持ちをうまく利用されて標的にされる!