小笠原 種高 著
この本は、新人プログラマがデータベース全般の基礎的な知識について学ぶための、
まず最初の一冊です。
データベースをなんとなく使うことはできても、
そもそも、データって何?データベースの中では何が起きているの?
……意外と理解できている人は少ないかもしれません。
本書では、とりわけリレーショナルデータベースの構造について、
やさしく掘り下げて解説しました。
特定のDBMS製品やSQL構文についての解説は少なめです。
そもそも、なぜ表形式なのか?、Excelとはどう違うのか?
プログラムやDBMSとの関係は?といった素朴な疑問から、
SQLを使ったデータの出し入れの基本的な考え方、
データを守るために適用される様々なルール、より便利に使うテクニック、
DB設計とDBシステム開発の流れまで、豊富なイラストでわかりやすく説明します。
本書を読むことで、データベースを使ったアプリケーション開発の骨格を理解し、
その全体像を掴むことができます。
特定の製品や言語に依らない、エンジニアとして仕事をする上で
ずっと役立つ普遍的な知識が身につくでしょう。
【対象読者】
・これからデータベースを勉強したい新人プログラマ、アプリ開発者
・なんとなくSQLを使っている人
・データベースを使ったアプリ開発の全体を掴みたい人
Part1 データベースの基本
Chapter1 データベースって何だろう?―身の回りのデータとデータベース
1-1 データベースって何?
1-2 データベースの構造とその種類
1-3 データベースをどう使うのか
Chapter2 リレーショナルデータベースを知ろう―リレーショナルデータベースの特徴と構造
2-1 リレーショナルデータベースの特徴
2-2 リレーショナルデータベースの関係性と拡張性
2-3 プログラム・非リレーショナル型との違い
2-4 リレーショナルデータベースの構造
2-5 データの置き場所を整えよう
2-6 データの繰り返しと重複を防ぐ
Chapter3 データベースを操作してみよう1―データの集計と検索・操作
3-1 データベースに対してできること
3-2 データベースからの取り出し方
3-3 テーブルを組み合わせて取り出す
3-4 演算して取り出す
Chapter4 データベースを操作してみよう2―データを守る技術と便利な技術
4-1 データを守るための仕組み
4-2 データ型と制約
4-3 トランザクション処理
4-4 ロックとデッドロック
4-5 データベースを扱う技術
4-6 インデックス
4-7 ビュー
4-8 ストアドプロシージャ
4-9 トリガー
Part2 データベースの応用
Chapter5 データベース設計の流れを見よう―設計とスキーマ
5-1 データベースシステムとは
5-2 システム開発の流れ
5-3 データベース設計とは
5-4 データベース設計の流れ
5-5 ER図
5-6 データベース設計で初心者が覚えておくこと
Chapter6 データベースを作ってみよう―インストールから稼働まで
6-1 データベースサーバ
6-2 データベースの操作
6-3 データベースの実装
6-4 ユーザアカウント管理
6-5 ドライバとライブラリ
Chapter7 データベースを運用しよう―バックアップ・保守運用
7-1 データベース運用で気を付けること
7-2 正しく稼働させる
7-3 安全に稼働させる
7-4 稼働し続ける
Chapter8 データベースを使おう―データベースアプリケーションの仕組み
8-1 データベースシステムを作るには
8-2 身近なアプリケーションとデータベースの関係