白石 愛美 著
企業が発信するメッセージ、提供する商品やサービスが
多くの人の反感を買い、時にはお蔵入りや廃止に追い込まれることがあります。
企業と消費者の間のコミュニケーションに今、何が起きているのでしょうか。
本書は「ダイバーシティ(多様性)」という概念をとらえ直し、
行動経済学、男性学、視点取得、リフレーミング・バリューなど6つの視点を紹介。
はじめての人でもわかりやすく問題をときほぐし、実践可能なヒントを提案します。
●目次
1章 多様な時代に企業やブランドに求められているもの
2章 ダイバーシティとインクルージョン ~当事者は誰なのか~
3章 インターナルとエクスターナル ~社内と社外、2つの多様性~
4章 【視点1】アンコンシャス・バイアス ~すべての人にある思い込みがコミュニケーションにもたらす影響~
5章 【視点2】行動経済学 ~バイアスを是正するための行動デザイン~
6章 【視点3】男性学 ~ダイバーシティ当事者としての男性とのコミュニケーション~
7章 【視点4】ビリーフ・ドリブン ~多様な消費者を惹きつける企業の信念~
8章 【視点5】視点取得 ~ダイバーシティは共感だけがキーではない~
9章 【視点6】リフレーミング・バリュー ~日本で受け入れられやすいダイバーシティへのアプローチ~
●著者紹介
白石愛美(しらいし・えみ)
コーポレートコミュニケーション コンサルタント 株式会社Amplify Asia 代表取締役。
WPPグループにて、リサーチャーとして主にマーケティングおよびPR関連プロジェクトに従事。
その後、人事コンサルティング会社、電通アイソバーの広報を経て、ダイバーシティを起点に
企業のマーケティングをサポートする株式会社Amplify Asiaを立ち上げる。
はじめに
1章 多様な時代に企業やブランドに求められているもの
日本におけるダイバーシティのイメージ
不可視のダイバーシティへリーチする
2章 ダイバーシティとインクルージョン ~当事者は誰なのか~
ダイバーシティとインクルージョン
記事からひもとく、ダイバーシティの注目度とその範囲
ダイバーシティの当事者は誰なのか
3章 インターナルとエクスターナル ~社内と社外、2つの多様性~
内部と外部、2つの視点
インターナル・マーケティング
業績やイノベーションに与えるインパクト
企業内のファクトがエクスターナルでの共感のカギに
4章 【視点1】アンコンシャス・バイアス ~すべての人にある思い込みがコミュニケーションにもたらす影響~
誰もが持っている「無意識の偏見」
アンコンシャス・バイアスの類型
事例1:トヨタ
事例2:阪急電鉄
事例3:いせよし
事例4:Dove
イメージ管理型のブランディングは転換点に
5章 【視点2】行動経済学 ~バイアスを是正するための行動デザイン~
マーケティングでも活用されている「行動経済学」
アンコンシャス・バイアスとナッジ理論
ダイバーシティ促進のための行動デザイン
1.カーテン一枚が変化をもたらす
2.ヒラリー・クリントンの写真を見るとスピーチが上手になる
固定観念を是正するキャンペーン
6章 【視点3】男性学 ~ダイバーシティ当事者としての男性とのコミュニケーション~
「男性学」がもたらす視点
海外の企業が表現した「新しい男性像」
「普通の男性像」に苦しめられる男性のインサイト
1. 世代を超えた「変わらない思い込み」に注目する
2. 「男らしさ」を示す達成基準を多様化する
3. 自分ごと化=自分の中の多様性と向き合う
7章 【視点4】ビリーフ・ドリブン ~多様な消費者を惹きつける企業の信念~
消費者が求める企業の信念
ビリーフ・ドリブンなキャンペーン事例
事例1. ハイネケン
事例2. パンテーン
ダイバーシティには経営陣の覚悟が必要
8章 【視点5】視点取得 ~ダイバーシティは共感だけがキーではない~
共感とは違う「視点取得」の考え方
押し付けの「共感」で失敗しないためのトレーニング
「義理チョコやめてみてもいいかも」という対話
9章 【視点6】リフレーミング・バリュー ~日本で受け入れられやすいダイバーシティへのアプローチ~
新たな価値を提案するために
建設的なイノベーションを可能にする「リフレーミング・バリュー」
10章 おわりに ~企業自身が多様な意志を示す時代~
企業は何のために行動するのか
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