コンピュータアーキテクチャのエッセンス[第2版](Douglas E. Comer 吉川 邦夫)|翔泳社の本
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コンピュータアーキテクチャのエッセンス[第2版]


翻訳

形式:
書籍
発売日:
ISBN:
9784798167930
定価:
4,620(本体4,200円+税10%)
仕様:
B5変・504ページ
カテゴリ:
プログラミング・開発
キーワード:
#プログラミング,#開発環境,#開発手法,#Web・アプリ開発
紙の書籍

基礎知識こそ開発者にとっての
“銀の弾丸”だ!

【本書の内容】

本書は
Douglas E. Comer, "Essentials of Computer Architecture, 2nd Edition",
Taylor & Francis Group, LLC. 2017
の邦訳版です。

「コンピュータアーキテクチャ」という学術分野は、コンピュータ科学とコンピュータ工学を抱合しているだけに、深く広大です。
この膨大な知識をすべて習得するのは、専門家ならいざしらず、いわゆるIT系技術者あるいは、そのトバクチに立っている初学者にとっては、無理筋というものです。
とはいえ、これらの知見があれば、より強固な知識の土台を形成し、開発者として一歩も二歩も先に進むことができます。

本書はその膨大な知見の中から「プロセッサ」「メモリ」「入出力(I/O)」の三分野に焦点を当て、プログラマやデベロッパー、それらの初学者にとって、有効な知識の武器となるパートを平易に解説し、より深い知識への踏み台を提供してくれます。

一般教養的なコンピュータの動作原理を、よりプログラミングに近いところで理解するには、本書を入り口に歩を進めるのが近道となるはずです。

【本書のポイント】
・コンピュータアーキテクチャのマップが手に入る
・開発者として一回り大きくなれる
・原理がわかるので緊急時にも慌てないココロをもてる

基礎知識こそプログラマにとっての”銀の弾丸”だ!
第1部 基礎

最初に学ぶ2つのトピックは、本書の残りの部分を読むのに必要な「デジタル論理回路」と「データ表現」である。どの話題にも、必ず「デジタル情報を表現し操作するために電子的な機構を使う」という問題が関わっている。

第2部 プロセッサ

アーキテクチャの主な領域は3つある。第1の領域である「プロセッサ」の仕事は、計算(たとえば算術演算)と制御(たとえばシーケンスのステップ実行)の両方だ。ここでは基本的な構成要素(ビルディングブロック)について学び、それらのブロックが現代のCPU(Central Processing Unit)で、どのように使われているかを見ていく。

第3部 メモリ

アーキテクチャの主な領域の2つめである「メモリ」システムは、デジタル情報を保存(ストア)し、それをアクセスすることに重点を絞っている。物理的なメモリシステムと、仮想的なメモリシステムの両方を調べ、コンピュータの処理において最も重要なコンセプトのひとつである「キャッシング」を理解する。

第4部 入出力

3つめの「入出力」(インプットとアウトプット)は、マイク、キーボード、マウス、ディスプレイ、ディスク、ネットワークといったデバイス群とコンピュータとの接続に関する、アーキテクチャの主要領域だ。ここではバステクノロジーについて学び、プロセッサがバスを使ってデバイスと通信する方法を知って、デバイスドライバというソフトウェアの役割を理解する。

第5部 高度な話題

最後に学ぶ並列処理とパイプラインは、いろいろな形式で出現する重要なコンセプトだ。ハードウェアの並列化やパイプライン化によって、システム全体の性能を向上させる方法を学ぼう。

第1章 序論と概要

■第1部 基礎

第2章 デジタル論理回路の基礎
第3章 データとプログラムの表現

■第2部 プロセッサ

第4章 さまざまなプロセッサと計算エンジン
第5章 プロセッサの種類と命令セット
第6章 データパスと命令実行
第7章 オペランドのアドレッシングと命令表現
第8章 CPU:マイクロコード、保護、プロセッサモード
第9章 アセンブリ言語とプログラミングパラダイム

■第3部 メモリ

第10章 メモリとストレージ
第11章 物理メモリと物理アドレッシング
第12章 キャッシュとキャッシング
第13章 仮想メモリ技術と仮想アドレッシング

■第4部 入出力

第14章 入出力の概念と用語
第15章 バスとバスアーキテクチャ
第16章 プログラム駆動と割り込み駆動の入出力
第17章 デバイスと入出力とバッファのプログラミング

■第5部 高度な話題

第18章 並列処理
第19章 パイプライン処理
第20章 電力とエネルギー
第21章 性能評価
第22章 アーキテクチャのサンプルと階層構造
第23章 ハードウェアのモジュール化

付録A コンピュータアーキテクチャコースのラボ
付録B ブール代数を単純化する規則
付録C x86アセンブリ言語の基本
付録D ARMのレジスタ定義とコーリングシーケンス

本書は付属データの提供はございません。

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最終更新日:2021年08月17日
発生刷 ページ数 書籍改訂刷 電子書籍訂正 内容 登録日
1刷 042
表3‐2
2の冪乗        10進の値          10進の桁数
  :             :                :
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15              16384                 5
16              32768                 5
  :             :                :
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2の冪乗        10進の値          10進の桁数
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  :             :                :
15              32768                 5
16              65536                 5
  :             :                :
  :             :                :
  :             :                :
2021.08.17
1刷 043
本文上から6行目
そのちどれが最下位で
そのうちどれが最下位で
2021.01.26
1刷 049
「・1の補数」上から2行目
kビットの整数で表現できる正の値の上限は、2k-1になる。
kビットの整数で表現できる正の値の上限は、2(k-1)-1になる。
2021.04.16
1刷 064
本文上から2行目
主要コンポンツ
主要コンポーネント
2021.01.26
1刷 195
図11‐2
さもないと放電により値が失われるてしまう
さもないと放電により値が失われてしまう
2021.08.17
1刷 333
「17.13 OSがサポートする入出力演算」下から2行目
したがって、ログラマは、入出力ライブラリを使うか、
したがって、プログラマは、入出力ライブラリを使うか、
2021.04.16
1刷 340
「17.21 キャッシングとの関係」1行目
主な違いは。項目をアクセスする方法に起因する。
主な違いは、項目をアクセスする方法に起因する。
2021.04.16
1刷 345
「CDCの周辺プロセッサ」下から3行目
るまり周辺プロセッサはメモリをアクセスできたので、
つまり周辺プロセッサはメモリをアクセスできたので、
2021.04.16
1刷 478
2段目上から12行目
フォン・ノイマンのボトルネック……………218
フォン・ノイマンのボトルネック …………… 124, 218
2021.08.17

感想・レビュー

yshigeru さん

2021-08-09

「基礎知識こそプログラマにとっての銀の弾丸だ!」という帯の文句がよい。基礎知識こそ最も応用が効くものだと思う。自分は基礎知識こそ最も面白いと思っている。

Q さん

2021-08-28

ソフトウェア設計者に向けてコンピュータがどのように構成されて動くのかその仕組みをトランジスタ/命令セット/メモリとキャッシュ/並列処理/パイプラインなど異なるレベルから概観する本。あくまでも概要なのでこの本を読んでHDLでCPUを作れることはないだろう。また簡潔な説明のために詳細な理解ができない箇所もある。例えばクロックレスロジックの受け手がどのようなHDLになるのか実感できなかった。両線がHIGHになるエッジトリガーを自クロックとは別に検出できれば良いはずなのだが自分のHDL力が不足していて解らなかった

y さん

2021-05-08

メモリ,プロセッサ, IO についてざっくりと知りたかったので。わからない部分も多かったが流して読んでかなり理解が進んだ。しばらくしたら再読したい。