林 祥晃 著
                                                                            
年数を重ねた組織に蔓延する“やっちゃだめ”という同調圧力が、
メンバーのやる気を奪っていく――
「どうしてチームが動かないのか?」
「自発的に動く人材がなかなか育たない」
「変えたいけれど、社内の空気が重すぎる」
その悩みを解決する方法が、「ラポール・リーダーシップ」です。
ラポール・リーダーシップは、
著者がさまざまな規模のチーム・組織を経験したからこそ分かった、
同調圧力を利用して、メンバーの強みと主体性を引き出す方法です。
8つの心がまえを大事にしながら
メンバーとの信頼をつくる3つのプロセスを通して
“やっていい”の同調圧力を育てていきます。
<“やっていい”をつくる8つの心がまえ>
1. 「恐れの文化」から「赦しの文化」に
2. 「クローズ」をなくし 「オープン」に
3. 「本社」ではなく「現場」が主役
4. 「トップダウン」から「ボトムアップ」へ
5. 「PDCA」から「OODA」へ
6. 「管理」をやめ「自発」を促す
7. 「KPI」から「P/L(KGI)」に立ち戻る
8. 「評価」をやめ「評判」をとらえる
<メンバーの力を引き出す3つのプロセス>
1. “やっていい”に導くお守りワードをつくる
2. お守りワードで“やっていい”を実感する
3. “やっていい”を加速するイベントを行う
全員が主体的に動ける風土へと変えることで、
メンバー一人ひとりのやる気に火をつけ、
多くの価値観を引き出すことができる。
そんな組織・チームづくりのヒントが詰まった1冊です。
【目次】
はじめに
第1章 活力あるチームづくりを阻害する「8つの課題」
第2章 厄介な「同調圧力」を逆のよい方向に利用する
第3章 ラポール・リーダーシップで“やっていい”をチームに広げる
第4章 “やっていい”の同調圧力形成のために押さえておきたい「8つの心がまえ」
第5章 チームが変われば社会も変わる
おわりに
参考文献
WORK:ビジョンを感じ取る
WORK:MYパーパスをつくってみよう
 
   
   
            悪い同調圧力が生まれる原因から、よい同調圧力を生み出すヒントまでの全体像が分かる
 
            著者がマネジメントでぶつかった壁やよい同調圧力を広げていくために行った実例を数多く収録
 
            著者の会社で実績のあるワークシートを収録! 自身のチームマネジメントにすぐに活用できる
はじめに
2:6:2の法則――やる気のない2割のメンバーは、どうして生まれるのか?
人の可能性に気づかせてくれた、とある日のボランティア活動
組織が大きくなると、どうもうまくいかない
同調圧力を利用せよ!
第1章 活力あるチームづくりを阻害する「8つの課題」
「勝ち組企業」が抱える大きな課題
「活力あるチームづくり」ができていない現状
 1 日本企業の従業員の大半はエンゲージしていない
 2 後を絶たない企業の不祥事
硬直的な組織ができあがる「8つの課題」
 1 階層構造化による業務の効率化
 2 経営と現場の分断
 3 情報の制限
 4 手続きや承認プロセスの固定化
 5 官僚主義の強化による組織全体のパフォーマンス低下
 6 仕事と評価の主従逆転
 7 KPIの過度な追求
 8 恐れの文化の醸成
第2章 厄介な「同調圧力」を逆のよい方向に利用する
コロナ禍で一挙に注目を集めた「同調圧力」
 ハラスメントやストレスの原因になる
 不必要な残業が増える
 従業員の主体性がなくなる
 心理的安全性につながる
 チームワークやモチベーションが向上する
「8つの課題」がチームに“やっちゃだめ”の同調圧力を蔓延させる
 課題1:階層ができ、トップダウン方式の指示・伝達を行うことが増える
 課題2:上位層や中央に位置する者が物事を決め、本社が主役となる
 課題3:外部への漏えいを恐れ、情報開示されなくなる
 課題4:報告・承認というフローが生まれ、その業務に多大な時間を要する
 課題5:リーダーが管理し、メンバーは管理される文化が当たり前となる
 課題6:評価の運用に労力がかかり、そのために仕事をしているような状態を招く
 課題7:KPI文化が行きすぎ、真に大切なものを見失ってしまう
 課題8:組織・集団内に恐れの文化が醸成される
“やっていい”の同調圧力を広げていく
“やっていい”をやってやりすぎることはない
“やっていい”文化がこれからさらに重要になっていく3つの理由
 1 一人ひとりが(自分でも気づいていない)熱意や能力を持っている
 2 生産年齢人口が減ることで、一人あたりの役割が増加する
 3 エンゲージメントの高さに反して、仕事に冷めている現実がある
“やっていい”を阻む3つの壁
 1 会社の方針が二転三転することで生まれる「組織への不信感」
 2 従来型のマネジメントそのものが性悪説に根差している
 3 組織は元来「仮面をつける場所」である
信頼が人とチームをつなぐ 
典型的な「よくない」リーダー像
 張り切り型:張り切りすぎて空回りしている
 忙殺型:上からの指示に翻弄されてしまっている
 ロジックごり押し型:理論優先で頭でっかち
 反共感型:優秀すぎて部下の気持ちがわからない
 アンバランス型:えこひいきや好き嫌いが顕著
ラポール構築の肝は、仲間をつくること
 明確なビジョンを持つ
 ビジョンを広く共有する
 候補者を取り込み、キーパーソンを見つける
 小さな成功体験を積み上げる
 サポート体制を整備する
第3章 ラポール・リーダーシップで“やっていい”をチームに広げる
【フェーズ1:自分を“やっていい”に導く ~ラポールの基盤づくり~】
まずは、自分を支える「お守りワード」を
“やっていい”に向けた決意を言葉にしよう
400人を超えるチームの部長になって感じた「マネジメントの限界」
自分にとって手触り感のある言葉に
 シンプルな戦略が最強の武器になる
メンバーが“やっていいんだ”と思える言葉をかけよう
 1 ビジョンを感じ取る
 2 パーパスを自覚する
 3 ミッションを実行する
自分の思いを素直に伝えよう
【フェーズ2:チームを“やっていい”に導く ~ラポールの見える化~】
お守りワードをチームのすみずみまで浸透させる
 社長就任1年目:とにもかくにも会う、伝える!
 社長就任2年目以降:「発信」から「浸透」へ
メンバーとのダイレクトコミュニケーションを繰り返す
 社長就任1年目:互いに知り合う
 社長就任2年目:浸透度合いを確認し、理解を深める
 社長就任3年目:テキストで双方向のコミュニケーションを図る
真のMYパーパスを引き出す
【フェーズ3:チームの“やっていい”を加速させる ~ラポールの仕組み化~】
仕組み化してイベントに乗せよう
 仕組み化のコツ1:決め方をボトムアップに
 仕組み化のコツ2:プロセスをオープンに
 仕組み化のコツ3:ちょっとしたお祝いで小さなチャレンジを後押し
 仕組み化のコツ4:ハッカソン形式
 仕組み化1の実例:パブリックコメント
 仕組み化2の実例:週刊PRIDEAY
 仕組み化3の実例:社長賞・殊勲賞
 仕組み化4の実例:未来開発PT
同志とともに変化を実感しよう
第4章 “やっていい”の同調圧力形成のために押さえておきたい「8つの心がまえ」
心がまえ1「恐れの文化」から「赦しの文化」に
 慣習やルールに立ち向かえ!
心がまえ2「クローズ」をなくし 「オープン」に
 とにかく、情報を丸裸にしよう
心がまえ3「本社」ではなく 「現場」が主役
 中央集権を極小化する
心がまえ4「トップダウン」から 「ボトムアップ」へ
 事例の積み上げが文化を変える
心がまえ5「PDCA」から「OODA」へ
 ラポールの仕組み化の近道~表彰制度が強力なターボエンジンとなる~
心がまえ6「管理」をやめ「自発」を促す
 ラポールが構築されるとこうなる~目指せティール組織!~
心がまえ7「KPI」から「P/L(KGI)」に立ち戻る
 一番大切なものを徹底的に研ぎ澄ます
心がまえ8「評価」をやめ 「評判」をとらえる
 最後に残る大きなハードル
第5章 チームが変われば社会も変わる
バーチャルandボーダーレスの世界で全員参加を目指そう
評価制度やKPI文化にメスを入れることでブレークスルーが期待できる
 1 評価制度に対する固定観念を和らげる
 2 改定のイメージをやんわりと頭出しする
 3 満を持して改定のアウトラインを明示する
 どのような価値観を大切にすべきか?
マネジメントの要諦:「ティール環境の維持
みんなで力を合わせて「2:6:2の法則の打破」(=全員総活躍)を実現しよう
おわりに
参考文献
WORK:ビジョンを感じ取る
WORK:MYパーパスをつくってみよう
        内容についてのお問い合わせは、正誤表、追加情報をご確認後に、お送りいただくようお願いいたします。
        
        正誤表、追加情報に掲載されていない書籍内容へのお問い合わせや
        その他書籍に関するお問い合わせは、書籍のお問い合わせフォームからお送りください。
      
本書の書影(表紙画像)をご利用になりたい場合は書影許諾申請フォームから申請をお願いいたします。
      書影(表紙画像)以外のご利用については、こちらからお問い合わせください。