工藤 広伸 著
本書は、離れて暮らす「高齢の親のこれから」や
「親の介護」を不安に思う方のため、
Voicyやブログで大人気の工藤さんが描き下ろした
さっと読める実践ヒント集です。
実は工藤さんも団塊ジュニア世代。
一足先に40歳から介護生活をスタートして
なんと東京と岩手を13年以上も往復しています。
本書は、そんな「遠距離介護」実践中の著者自身が
「介護を始める前に知りたかった」
73のヒントを厳選して紹介します。
親の見守り方やお金の話など、
知っておきたいノウハウや情報をぎゅっと凝縮。
参考になるリアルな「工藤家の場合」の話も
たっぷり収録しています。それはあなたの実家の
少し先の未来の姿かもしれません。
1冊通して読み進めていただいてもいいのですが、
目次で必要なところをさっと確認するのもOK!
忙しい読者の方にも無理なく読んでいただけます。
漠然とした不安が軽減して
「今やること、考えること」が
きっと見つかる一冊です!
【こんな方におすすめです】
・親はまだ元気だけど、この先が不安
・そろそろ親の介護が始まりそう
・一人っ子で、周りに頼れる人がいない…
・呼び寄せるべきか施設がいいのか、わからない
・何から手をつけていいか、わからない
・必要なところだけ、さくっと読みたい
・リアルなところを知りたい
・具体的な根拠も知りたい
◆著者◆
工藤広伸
介護作家・ブロガー。1972年、岩手県盛岡市生まれ。2012年、40歳のときに認知症の祖母と母のダブル遠距離介護がはじまり、介護離職。その後、介護ブログを立ち上げ独立。新聞やWebメディアなどでの執筆活動を中心に、大手企業や全国の自治体で講演活動をしながら、現在も介護と仕事の両立を続けている。途中、悪性リンパ腫の父も介護し、看取る。独自の介護の工夫やノウハウが、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」など、多数のメディアで紹介される。『親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと』(翔泳社)など著書多数。
はじめに
●第1章 最初にこれだけ考えておく
〈お金から考える〉
01 遠距離介護=介護施設と決めつけない
02 在宅なら介護費用は施設の半分以下で済む
03 遠距離介護には交通費、通信費、医療費がかかる
04 介護にかかるお金は親負担で
05 実家の不動産の価値から介護費用に見当をつける
〈呼び寄せ・Uターンを検討する〉
06 呼び寄せ・Uターンは親と子、双方にダメージ
07 呼び寄せ・Uターンが必要な場合もある
〈帰省頻度を考える〉
08 帰省回数は自分の生活リズムを優先して決める
09 親を頼って帰省回数を減らす
10 ご近所さんや民生委員にも頼ろう
COLUMN 新型コロナウイルスに教えられた遠距離介護の帰省頻度
●第2章 4つの見守りとやっておきたい対策
〈健康を見守る〉
11 ひとり歩きの気配を感じたらすぐ対策
12 親が確実に服薬できる環境を整えよう
13 テレビの大音量は難聴や認知症のリスクに
14 年1回は眼科検診に付き添う
〈生活を見守る〉
15 親の体重減少が健康悪化のサインになる
16 ゴミ出しが健康悪化のサインになる
17 ポストの大量の郵便物は空き巣のリストに
18 入浴回数が多いほど要介護リスクは減る
19 日用品・消耗品を誰が補充するかを決める
20 衣替えは命や健康に関わる重要なイベント
21 親がトイレの失敗で凹まないようサポートする
〈家を見守る〉
22 冬の室温は22℃を目標にしよう
23 庭木や雑草がご近所トラブルや命に関わる
24 イヤな介護臭は介護用消臭剤で対策
25 使いづらい玄関が外出の機会を奪う
26 骨折から寝たきりにならない生活空間の工夫
27 緊急時に誰にでも家に入れられる鍵の工夫をする
28 固定電話の特殊詐欺対策をすぐやる
29 巧妙化する携帯電話の詐欺対策もしておこう
30 悪質な訪問販売は録画付きドアホンで対策
31 キッチンのガスコンロの消し忘れ対策をしよう
〈天気を見守る〉
32 親の健康と同レベルで実家の天気を見守ろう
33 熱中症から命を守るため実家の室温を把握する
34 避難できない親のための災害時要援護者名簿
35 停電が頻発したら電力会社アプリを活用
COLUMN 認知症介護の困りごとは、ベビー用品で解決できる!
●第3章 介護保険サービスの使い方
36 介護の悩みは包括に相談する
37 介護保険の認定調査には必ず立ち会おう
38 子の仕事や生活に合わせたケアプランが大切
39 親に介護保険を使ってもらう説得の仕方
40 遠距離介護で必要になる医療面のつながり
41 介護職への連絡は記録を残す工夫を
42 介護職は何でも屋ではない
43 サービス担当者会議には必ず参加しよう
44 介護保険にこだわらない態勢を維持する
45 遠距離介護なら生活援助が受けられる
46 遠距離介護は特別養護老人ホームに入りやすい
47 転居前の安い介護保険料を維持するには
48 家のリフォームは焦って進めない
COLUMN キーパーソンは距離ではなく、適性で決めよう!
●第4章 移動負担が軽くなる実践術
49 動くより先に頭を使って考えよう
50 交通費の節約より移動疲れの軽減を優先する
51 交通費の公的助成はないが運賃割引はある
52 介護休業・介護休職の使い方を知っておこう
53 IoT機器の活用で交通費が節約できる
54 見守りカメラはルールを決めて見ると疲れない
55 親との毎日の電話がストレスになるかも
56 デイサービスの連絡帳は親の日常を知る情報源
57 介護保険外サービスを理解して使いこなそう
58 親と離れて暮らしていても金銭管理はできる
59 薬の長期処方で帰省回数を減らす
60 トイレの自立ができる環境を整えよう
61 誤飲・誤食を防ぐ対策をすぐしよう
62 親の介護とペットの高齢化を併せて考える
COLUMN 独居で重度の認知症の母が骨折。東京にいた私の取った行動とは?
●第5章 ムリなく遠距離介護を続けるコツ
63 介護疲れやストレスが介護虐待要因の1位
64 ありがちな罪悪感と上手につきあう方法
65 「親がかわいそう」と言われたら
66 離れた親のそばにいるべきタイミングがある
67 たまには長期で帰省して認知症の親を見極めよう
68 ストレスがかかる介護の洗濯は乾燥機で時短
69 老親同士の介護は共倒れになるリスクがある
70 遠距離介護の施設入居は少し早めにやってくる
71 介護施設で要介護度が進むことがあるので注意
72 親の年齢で施設入居や治療の可否を判断しない
73 遠距離介護は親の最期に会えない可能性が高い
おわりに
出典・出所
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