会社で楽しく働くために|翔泳社の本
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会社で楽しく働くために 2014.09.04

 『20代でマスターしたい仕事のルール「考え方・伝え方」のきほん』が無事に刊行となりました。実はこの本、6年ぶりに編集部に復帰して企画した、記念すべき(?)1冊目だったりします。

 執筆をお願いしたHRインスティテュートの稲増美佳子さんとは、昨年末に初めてお会いしました。その頃の私は編集部へ異動するなんてつゆ知らず、ご招待いただいた席でご飯を食べながら、最近の若手社員についての話を伺ったのを覚えています。

 曰く、20年前に比べて、入社3~4年の若手社員の元気がなくなっていて、「自分で考えたり、人とのコミュニケーションが苦手な印象」とのこと。

 これには私も思うところがありました。2013年から社会人学生として大学院にも通っていますが、一緒に机を並べている、学部から上がってきた新卒組の同級生たちに、同じような印象を持っていたからです。でも、誤解しないでほしいのは、彼ら彼女たちはとても優秀です。きちんと説明すれば、ものすごい勢いでこちらの考えも、知識も吸収していくのです。

 「じゃあ、何が足りないんだろうな?」、これがこの本の企画がスタートした出発点でした。4月になり編集部に戻ってから、さっそく稲増さんに相談し、出来上がったのがこの本となります。

 コンテンツを詰める上で、ターゲットに据えたのは新入社員や後輩に教える立場になった若手社員です。「会社で働く上司と部下がすれ違うのはなぜだろうか」。その回答として0章に「会社のきほん」という章を設け、会社で働く上でのマインドの持ち方や、先輩たちの考え方についてもまとめました。

 一緒に働いていく上で、マインドが異なるのは不幸です。お互いに相手のスタンスが理解できなくなり、もやもやした気持ちが残ってしまい、それが業務に影響してしまいます。

 思い返してみれば、私が社会人になった15年以上前は、こういった会社のきほんは、飲みの席などで学んでいたように思います。いまや「飲み会も仕事」という言葉もパワハラと捉えられる社会です。互いの交流の場を設けられるのがいちばんですが、難しいと感じている先輩社員の方は、ぜひ、周囲の若手社員に本書を紹介してもらいたいなぁ、と思っています。

 もちろん「考え方・伝え方」として、問題解決、ロジカルシンキング、仮説・検証などの「考え方」や、報告、質問、プレゼンテーションなどの「伝え方」についても押さえています。この一冊に20代でマスターしておきたいことはギュッと詰め込みました。書店で見かけたら、ぜひぜひ手にとってみてください。

うえP

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