エンジニアの情報理解・伝達のスキルを飛躍的に向上する指南書が遂に登場
システム開発の現場では、各種ドキュメントや会話などから情報を得て、それを理解・整理する必要があります。このような「技術情報の理解と伝達」は、エンジニアにとって必要不可欠なスキルと言えます。本書は、読解力・図解力の研修講師として豊富な経験を持つ著者が、エンジニアの情報理解・伝達のスキルを飛躍的に向上する「図解思考」のノウハウを手ほどきする指南書です。複雑なドキュメントや会話、思考などさまざまな情報を図解することで、情報の「関係」「プロセス」「パターン」や、間違っている部分、足りない部分、情報からだけでは見えない部分などを見つけることができます。
豊富な事例と練習問題を通して、エンジニアが押さえておくべき、情報図解の手法・ノウハウを習得することができる一冊です。
            
         
    
    
    第 1章 図解はなぜ必要か?
  1. 1 地上で迷ったときには鳥の目が欲しいもの
  1. 2 チャートを描いて「障害」を突き止める
  1. 3 「全体像」を把握できるチャートが必要なワケ
  1. 4 そんなのは当たり前じゃないか、と思ってはみても
  1. 5 原因分析をせずに解決策の実行をしていませんか?
  1. 6 原因分析のやり方は教えられない?
  1. 7 そもそも「システム」とは何か?
  1. 8 静的・動的構造を「明示」する方法がわからない
  1. 9 手法がわからないとき、どうしますか?
  1.10 「とりあえず箇条書き」で満足しない!
第 2章 図解力を伸ばすコツ
  2. 1 「図解」を教えようとしたコンサルタントの挫折
  2. 2 「図解のテクニック」は役に立たない?
  2. 3 「図解」以前に「読解」ができていない!!
  2. 4 図解するために必要なもの
  2. 5 読解力を向上させる「3行ラベリングワーク」
第 3章 「ラベル」で問題を一気に単純化する
  3. 1 [練習問題]ラベリングのトレーニング
  3. 2 箇条書きから共通項を見つける(練習問題のヒント)
  3. 3 ラベルは情報の理解速度を格段に上げる(練習問題の解答)
  3. 4 ラベルは情報の整備不良を浮き彫りにしてくれる
  3. 5 [事例]ある担当SEの質問 ~ラベルで人から情報を引き出す
  3. 6 会話の中から共通性を発見しよう
  3. 7 共通性に名前をつけよう
  3. 8 抽象概念を使って具体的な情報を引き出す
  3. 9 ラベリング力を強化するための5箇条
第 4章 「表」があなたの思考地図になる
  4. 1 情報の間違いや足りない部分を見つける方法
  4. 2 情報について「考える」
  4. 3 [事例]セキュリティの脅威の考察 ~「表」で情報を整理する
  4. 4 よくある図解の失敗パターン
  4. 5 疑問を見つけて調べに行くことが重要
  4. 6 疑問を見つける方法は?
  4. 7 情報の関連を探す
  4. 8 情報の関係性を見つける
  4. 9 情報を細分化する
  4.10 似たパターンを探す
  4.11 別の切り口がないか考える
  4.12 全体像と細部の連携がイメージできる図を描こう
  4.13 同じ種類の情報が一直線に並ぶように配慮すること!
第 5章 「仮説思考」で発想を引き出す
  5. 1 「仮説思考」が大事!
  5. 2 [図解思考法 その1]範囲を広げてみる
  5. 3 試行錯誤しながら解決策を見つける
  5. 4 [図解思考法 その2]つなげてみる
  5. 5 [図解思考法 その3]すでにわかっている要素を削ってみる
  5. 6 なぜ図に描くことで発想を引き出しやすくなるのか?
  5. 7 すでにある要素の組み合わせを徹底活用する発想法
  5. 8 静的構造と動的構造を考えよう
  5. 9 そして我々は単純な「表」へと回帰する
第 6章 プロセスに関する共通認識を作る
  6. 1 [事例]エンジニア同士の議論 ~図解で論点を整理する
  6. 2 協調性だけでは水掛け論は終わらない
  6. 3 とりあえず言葉を書き留めることが第一歩
  6. 4 発言内容の明確化を試みる
  6. 5 できるだけ細分化しておこう
  6. 6 見出しをつけて表にする
  6. 7 プロセスモデルを考える
第 7章 現実世界のユーザーの心理状態をイメージする
  7. 1 ユーザーとのコミュニケーションギャップ
  7. 2 [練習問題]人の心理状態をイメージする
  7. 3 現実の世界、見えてますか?
  7. 4 漂白剤を使う手順をイメージする
  7. 5 時間軸はMECEになる
  7. 6 時間軸区分+「その他」
  7. 7 「注意」の重要度ランクは?(練習問題の解答)
  7. 8 「いつ」と「なぜ」を明確に
  7. 9 現実世界に目を向けよう
第 8章 ロジックの型を知っておこう
  8. 1 いろいろなところに「型」がある
  8. 2 [練習問題]「型」を意識して図解する
  8. 3 ビジネスを理解するための「型」がある
  8. 4 指示と理由と不利益の型
  8. 5 時間軸を考えられるか?
  8. 6 「指示」を厳密に順序づける
  8. 7 指示を不利益を冒頭に集約
  8. 8 構造化するとどうなる?(練習問題の解答)
  8. 9 短いテキストにも品質がある
  8.10 ロジックの「型」を知ることが品質向上に効果的
第 9章 情報の「粒度」を意識せよ
  9. 1 情報をひとカタマリとして扱う範囲
  9. 2 [練習問題]情報の「粒度」を意識する
  9. 3 サマリーとメカニズムからディテールを明文化する(練習問題の解答)
  9. 4 情報は適度な大きさのカタマリで扱うべき
  9. 5 情報の「粒度」が適切かどうかを常に意識しよう
  9. 6 実はメカニズムの把握不足が論理思考の壁の1つ
  9. 7 頭の中で自己組織化が始まる
  9. 8 自己組織化の工程をすっ飛ばしてはいけない
  9. 9 自己組織化の過程では粒度のコントロールが不可欠
第10章 論理思考の根っこは「0次情報」
  10. 1 0次情報とは? 10. 2 [練習問題]情報に対する身体感覚のテスト
  10. 3 0次情報不在の2次情報は極めて危険!
  10. 4 2次情報肥大型の人間は「実験」ができない
  10. 5 0次情報から得られる「身体感覚」が論理思考には不可欠
  10. 6 「身体感覚」は対人関係においても必要になる
  10. 7 2次情報は0次情報を解釈するときに役に立つもの
  10. 8 繰り返し使用による性能劣化の表現(練習問題:Aの解答)
  10. 9 充電が終わると放電が始まる(練習問題:Bの解答)
  10.10 2次情報に対して「手応え」を感じるか、確かめる習慣をつけよう
第11章 脳内イメージ操作能力を鍛えよう
  11. 1 アイデアを見つける論理構造
  11. 2 [練習問題]脳内イメージのトレーニング
  11. 3 脳内イメージ操作能力
  11. 4 エンジニアに必要な能力とは?
  11. 5 表象とメンタルモデルのリンクが切れている?
  11. 6 脳内イメージで遊んでみよう
  11. 7 「将棋」が図解思考力の育成に役立った?
  11. 8 付箋紙で脳内イメージ操作能力を補おう
  11. 9 「わかりやすい教材」の副作用?(練習問題の解答)
第12章 1日3分、見出しをつけて要約を!
  12. 1 「言葉の選択」は重要
  12. 2 [練習問題]見出しをつけて要約を考える
  12. 3 一見簡単に見える情報に潜む落とし穴
  12. 4 要約をすることで全体構造の解釈の差が見えてくる
  12. 5 見出し語の選択に個別のイメージの細かな違いが現われる
  12. 6 概念を区別する能力を磨くには?
  12. 7 見出しと要約がもたらす3段階の成長効果
  12. 8 目標は遠くともこの一歩からすべてが始まる
第13章 わかりにくい文章はとりあえず「分ける」
  13. 1 文章を分割する
  13. 2 [練習問題]文章をわかりやすくする
  13. 3 どうしてもわかりやすく書けない!
  13. 4 何かいい方法を考えるよりとにかく分けろ!
  13. 5 「分ける」数は3つぐらいがちょうどいい(練習問題の解答)
  13. 6 制約があるほうが人の頭はよく働く
  13. 7 視覚的な印象のコントロールを軽視してはいけない
  13. 8 もっとも実用的なテクニックはもっとも単純な方法
  13. 9 「分ける」ための最適な道具とは?
第14章 問題の解決策をゼロから考える
  14. 1 「正しいやり方を学ぶ」のではなく自分で考える
  14. 2 [練習問題]あり合わせの道具を組み合わせて使う
  14. 3 目的と機能の分解と統合(練習問題の解答)
  14. 4 正解を教えてもらいたがるという傾向
  14. 5 結局は受験勉強の弊害なのか?
  14. 6 目的・機能展開ワークをしてみよう
  14. 7 目的と機能は自分の言葉で言い換えることが大切
第15章 モチベーションを上げるヒント
  15. 1 モチベーションという課題
  15. 2 [練習問題]モチベーションを上げるには?
  15. 3 エンジニアは仕組みを知りたがる
  15. 4 エンジニアはパーツを骨までしゃぶり尽くす
  15. 5 エンジニアはアホなものを作る
  15. 6 エンジニアは構想を立てるもの
  15. 7 構想は仮説の検証を通して磨かれる
  15. 8 成功体験がモチベーションを生む
  15. 9 「次もうまくいく」という確信を持とう
  15.10 小さな成功体験を積み重ねよう
    
 
     
                  
            
            
              
                                            本書は付属データの提供はございません。