名内 泰藏 著
情報システムというものは、業種業務ごとに大きく変わるだけでなく、顧客ごとに規模や複雑さも変わる。さらにほとんどのシステムは、その開始時点、つまり契約時点から曖昧性という宿命を持ったままスタートするものであり、それゆえに、顧客との打ち合わせや折衝に、ほかのビジネスよりはるかに大きな時間を必要とし、かつ顧客との関係によって曖昧性を解決するスピードが大きく変わってくる。
各プロジェクトマネジャーは、優れたマネジメント手法や開発方式を導入する努力は必要であるが、それを具体的に自分のプロジェクトに対応させるためには、自分でよく考え、工夫しなければならない。その際、少しでも良いプロジェクト運営を目指して考え、行動するための共通的な最小限の行動指針は何なのかを考え直してみた。その結果出てきたのが、本書に掲げた17の指針である。 (「はじめに」より)
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(翔泳社)
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MATSUDA, Shougo さん
2018-10-27
前著「曖昧製とのたたかい」も読みましたが、絶版となっている事が勿体無いくらいの良書でした。今まさに進めているプロジェクトについて、一つ一つの著者からの訓言が「今のやり方で本当に大丈夫だっけ?」と響いてきます。折に触れて読み返して振り返ることで、今の仕事の仕方を見直させてくれる機会となってくれそうです。
takam さん
2018-07-25
前著「曖昧性との戦い」と比べるとカテゴリ分けが効いていて、読みやすくなっていた。内容は概ね前著から変わらないが、「曖昧性との共存」は日本のSIerの商慣習がベースになっているため、トム・デマルコ氏やジェラルド・ワインバーグ先生の本に比べると日本の現場では通じるものが多いかもしれない。ウォーターフォールでの息の長いプロジェクトを実施するには役に立つかもしれない。
しゅ さん
2011-01-20
「曖昧性とのたたかい」に続いて読んだ。 このような講義(?)をリアルタイムで聞くことができた会社の人はエンジニアとして幸せだと思った。