Eileen Welsome 著
渡辺 正 翻訳
渡辺 正 原著
本書は2000年8月に翔泳社より刊行された『プルトニウムファイル』上下巻を合本にしたうえで、若干の加筆・修正をし、訳者あとがきを一部新しくした新装版です。
プルトニウム原子の誕生からわずか四年半、マンハッタン計画が正式に発足し、放射能の人体への影響を知りたいがために、アメリカは国費をつかって放射能「人体実験」をはじめた。その厚い国家秘密の壁は、半世紀を経て一人の女性記者によって崩れはじめたのだった。そして「人体実験」の機密のヴェールは開かれ、コードネームだけの被害者たちは、ようやく生身の人間と変わった。
しかし、汚染されてしまった被害者の体は?実験によって亡くなった人は?秘密主義の名残りが、実験にかかわった医師たちの秘密隠蔽や言い逃れに変わるのか……?
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(翔泳社)
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発生刷 | ページ数 | 書籍改訂刷 | 電子書籍訂正 | 内容 | 登録日 | ||||
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1刷 | 052 16~17行目 |
未 | 未 |
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2016.05.12 | ||||
1刷 | 073 11行目 |
未 | 未 |
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2016.05.12 | ||||
1刷 | 546 8行目 |
未 | 未 |
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2016.05.12 |
壱萬弐仟縁 さん
2014-05-26
1999年初出。 金の苦労もなく科学に打ちこめる オッペンハイマー。 頭脳明晰だが不器用なところがあり、 ハーヴァード大学を出てから ケンブリッジのキャヴェンディシュ研究所 では、実験のたびに失敗したという。 それで理論分野を専門にした(12頁)。 研究分野も適材適所だな。 プルトニウムはひどい変わり者の金属(32頁)。 生きた兎と形容したのは、 女性科学者レオーナ・マーシャル・リビー(33頁)。 ラジウムも恐ろしい。 歯ぐきからの出血。口蓋と喉の組織が崩れた。 ラジウムはカルシウムのふりをする。
うらじ さん
2014-08-17
アメリカが犯した放射能人体実験の数々を明かす大作ノンフィクション。 患者に黙ってプルトニウム注射、妊婦に放射性の鉄を飲ませる、施設の子供に放射能オートミールを食わせる、労務報酬をエサに囚人の睾丸に放射線照射、子供の鼻孔にラジウム棒、先住民族にヨウ素131飲ませる、etc. およそ数千人がモルモットにされていたという事実がまず恐ろしいが、それが半世紀も表に出てこなかった事実がそれ以上に恐ろしい。
のる さん
2013-11-25
1920~30年頃すでに放射性物質による人体への影響は薄々分かっていたものの、原子爆弾開発に伴い、その未知なる物質がどのように人体に反応するのかを実験してきた事実を、長年かけて調べてきた著者の執念に脱帽。それだけにここに書かれている事は本当に惨たらしい。日本に落とされた原爆もハッキリと私たち日本人を標的とした実験に他ならない事がわかる。その後もいろんな分野で放射能を解明して欲しいがために、組織が組んで進められてきた。病んでいる者、知識に富んでいない者は、すがりたい気持ちをうまく利用されて標的にされる!