ニヒリズムとテクノロジー(ノーレン・ガーツ 南沢 篤花)|翔泳社の本
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ニヒリズムとテクノロジー


翻訳

形式:
書籍
発売日:
ISBN:
9784798161952
定価:
2,970(本体2,700円+税10%)
仕様:
四六・464ページ
カテゴリ:
一般書
キーワード:
#生活情報,#芸術その他,#家事・住まい,#ビジネス教養
紙の書籍

ニーチェだったら、現代テクノロジーをどう見るだろう?
挑戦的「思想実験」の書が上陸

【本書の概要】
・ニヒリズムの観点から、テクノロジーと人間の関係を読み解く
・SNSや有名アプリ・サービスを題材に、人が「無」に向かう構図を解説
・現代の研究や調査、理論を反映、ニーチェの哲学が現代に通用することを示す

【人を虚無に導く企業やサービス】
Facebook, Twitter, Netflix, YouTube, Google,
Pokemon GO, Fitbit, Uber, Airbnb, Tinder, etc.

【対象読者】
・哲学的観点から現代テクノロジーとの向き合い方を考えたい人
・AIやアルゴリズムが人に与える影響が気になる人
・テクノロジーと自己の関係を見直し、批判的かつ楽観的な思考を得たい人

※哲学理論が登場します。不慣れな方は事前に目次や内容をご確認ください
※テクノロジーの専門知識は不要ですが、流行のアプリやサービスは知られているものとして扱っています

【まえがきより】
ニーチェが分析していたのはテクノロジーではなく、
道徳や宗教とニヒリズムの関係だが、
この分析はテクノロジーにも当てはまる。

私たちは、テクノロジーを通じて倫理的な目標を追求している。
テクノロジーはユーザーの信仰を育み、ユーザーの献身を引き出している。
こうした構図から、テクノロジーにニーチェの哲学・思想が当てはまると確信した。

本書はニーチェの思想に対する新たな解釈を探るものではない。
人とテクノロジーの関係について、ニーチェの哲学をヒントに、
その優れた批判的視点を養うことを目指したものだ。

この本は学術面でも文化面でも、対象とするグループを特定していない。

ニーチェ流に言うと、本書はあらゆる人のための、
そして誰のためのものでもない1冊の書である。

【目次】
第1章 ニーチェなら現代テクノロジーをどう見るか?
第2章 ニヒリズムとテクノロジーの関係
第3章 ハイデガーの技術論への反論とポスト現象学
第4章 ニヒリズムと「催眠」テクノロジー
第5章 ニヒリズムと「データドリブン」テクノロジー
第6章 ニヒリズムと「娯楽経済」テクノロジー
第7章 ニヒリズムと「畜群ネットワーク」テクノロジー
第8章 ニヒリズムと「狂乱」テクノロジー
第9章 神は死んだ グーグルも死んだ

ニーチェだったら、現代テクノロジーをどう見るだろう?挑戦的「思想実験」の書が上陸
人を虚無に導く企業やサービス
対象読者
まえがきより
本書はニーチェの思想に対する新たな解釈を探るものではない。人とテクノロジーの関係について、ニーチェの哲学をヒントに、その優れた批判的視点を養うことを目指したものだ。

第1章 ニーチェなら現代テクノロジーをどう見るか?
1.1 テクノロジーは人を「解放」するか
1.2 テクノロジーと価値観の衝突
1.3 本書の概要

第2章 ニヒリズムとテクノロジーの関係
2.1 ニヒリズムとは?
2.2 サルトルとニヒリズムの正常性
2.3 ニーチェとニヒリズムの系譜
2.4 人体改変とニヒリズムのアップグレード

第3章 ハイデガーのテクノロジー論への反論とポスト現象学
3.1 テクノロジーとは何か?
3.2 ハイデガーのテクノロジー論
3.3 アイディのテクノロジー論
3.4 ニーチェと「ニヒリズム―テクノロジーの関係」

第4章 ニヒリズムと「催眠」テクノロジー
4.1 自己催眠――人とニヒリズムの関係(1)
4.2 自己催眠からテクノロジー催眠へ
4.3 テレビもユーチューブも「自分」を見ている
4.4 ストリーミングはやめられない
4.5 非現実に囚われる人たち
4.6 テクノロジー催眠の危険性

第5章 ニヒリズムと「データドリブン」テクノロジー
5.1 機械的活動――人とニヒリズムの関係(2)
5.2 機械的活動からデータドリブンな活動へ
5.3 終わりのない目標とフィットビット
5.4 日常生活のゲーム化
5.5 アルゴリズムへの信頼
5.6 データドリブンな活動の危険性

第6章 ニヒリズムと「娯楽経済」テクノロジー
6.1 小さな喜び――人とニヒリズムの関係(3)
6.2 小さな喜びから娯楽経済へ
6.3 身体情報の切り売り
6.4 判定の快感と差別
6.5 マッチング・ゲーム
6.6 娯楽経済の危険性

第7章 ニヒリズムと「畜群ネットワーク」テクノロジー
7.1 畜群を求める本能――人とニヒリズムの関係(4)
7.2 畜群の本能から畜群ネットワーキングへ
7.3 ソーシャルネットワークの源流
7.4 コミュニケーション・ツールに潜む力

本書は付属データの提供はございません。

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感想・レビュー

冬佳彰 さん

2022-03-17

ニーチェ哲学を土台に、現代のテクノロジーが進行させてしまうニヒリズム(ニーチェ的な意味合いで)について論じた本。最初の三章で、ニーチェが言うニヒリズムとは何か?ニヒリズムとテクノロジーの関係などの基本的な情報を提示し、その後、現代の様々なテクノロジーをニーチェ的な観点で論じる。対象はストリーミングサービス、データドリブンアルゴリズム、マッチングアプリ、ソーシャルメディア、グーグルなど。で、まあ言い方は悪いんだが、「そういう話の展開になるよね」という感じかなあ。(続く)

ふみふみ さん

2021-09-04

ニーチェのニヒリズム、思想のフレームワークでテクノロジーを批判するという内容ですが、ハイデガーを語るあたりから怪しくなり本編に入ってからは一体何を読まされているんだろうという塩梅。一般的にこういう書物は内容に結論も提言もなく読後にso what?感は否めないのですが、本書はそれ以前のレベル。徒然なネット分析に思い出したようにニーチェの思想に取ってつけた批判、まるで学生が書く出来の悪い卒業論文の類です。

かるてぶらんしぇ さん

2022-04-08

キャッチーな表紙に惹かれて図書館で立ち読み。内容は薄く読む価値はない。序盤では、ニーチェとハイデガーの引用を並べて誰でも分かるような浅い注釈を付けただけ。「ストリーミングやポケモンGOに力があるのは何故か」っていう第4章の結論が、「テクノロジーの催眠術にかかりたい人(何かを信じたがる人間の脆弱性)がテクノロジーに力を与えてる」という誰でも言える結論だったので、呆れてその場で返却した。