ちづか みゆき 著
薬膳とは、中医学の知恵を使い、自分の体質や日々の体調に合わせて食材を組み合わせて作られたごはんのこと。効能を考えながら旬の食材を取り入れ、足りないところは補い、多すぎるものは排出し、巡っていないものは巡らせる、というバランスを考えて作ります。病気を治療するというよりも予防を重視し、心身を大切にして健康でいられるようにするものです。これが「養生」の考え方。薬膳というと、漢方に使われる生薬を使うとか、味気ない食事をイメージされると思いますが、基本的には旬の食材を組み合わせ、スーパーでかんたんに手に入るもので作ることができます。
著者が長年続けている食生活は、薬膳と腸活を意識したものです。栄養学的に消化器の調子を整えるものは、中医学でも胃腸によい働きをもつとされるものもあり、薬膳とゆるやかな腸活は相性もよく、両立させやすい食生活。腸を大切にすることは免疫力アップやメンタル、自律神経などにも関わってくるので、体の不調が多くなる大人の女性には特に意識してほしいこと。とはいえ、食は「おいしい」が基本。一年を通して、薬膳の知恵で季節の不調に寄り添いながら腸も労わるという、ゆるやかな食養生で、ご自身だけでなくご家族も一緒にストレスなく健康的な食べ方にしましょう。
この本では、PART01~03で腸活×薬膳の食べ方のセオリーを「基本」「たんぱく質と食物繊維」「バランスと組み合わせ」の3ステップで解説し、PART04「体を整える食べ方」では、腸活以外に大人の女性が意識したい食べ方についてまとめています。PART05ではセオリーを実践するアイデアとしてレシピを紹介しています。
《本書で紹介するセオリー》
002 3つの調理法で料理する/003 季節のものを食べる/006 間食は豆乳かヨーグルトにする/007 蒸し大豆はストックを欠かさない/008 献立に困ったらサバ缶メニューに/010 きのこは常備菜で毎食食べる/011 温冷のバランスを考える013 ハーブで「気」の巡りをよくする/014 スパイスで体を温める/015 水分代謝をよくするには瓜・豆・海藻/018 隙間食べには腸活ドリンク/019 週2回は魚介メニューにする/020 ストレスを感じたら「気巡り」ドリンク/021 クコの実やブルーベリーを毎日食べる
《著者紹介》
ちづかみゆき
美容薬膳研究家。国立北京中医学大学日本校(現 日本中医学院)にて薬膳を学び、国際中医薬膳師資格を取得。上海にて活動した後、東京で季節の薬膳と美容の薬膳を中心とした薬膳料理教室「meixue(メイシュエ)」を主宰。現在は東京とボストンを行き来しながら雑誌、企業へのレシピ提供やイベント講師などを務める。著書に『暮らしの図鑑 薬膳』(翔泳社)などがある。
はじめに
薬膳の基本
PART01 腸活薬膳のステップ1 基本
001 基本の調味料を大切にする
002 3つの調理法で料理する
003 季節のものを食べる
004 発酵食品を毎日とる
005 できれば添加物を避ける
PART02 腸活薬膳のステップ2 たんぱく質と食物繊維
006 間食は豆乳かヨーグルトにする
007 蒸し大豆はストックを欠かさない
008 献立に困ったらサバ缶メニューに
009 野菜や海藻、きのこなど食物繊維を追加する
010 きのこは常備菜で毎食食べる
PART03 腸活薬膳のステップ3 バランスと組み合わせ
011 温冷のバランスを考える
012 「気血水」のバランスを無理なくとる
013 ハーブで「気」の巡りをよくする
014 スパイスで体を温める
015 水分代謝をよくするには瓜・豆・海藻
016 胃腸の調子を整えるには「腹八分目」に
017 朝ごはんは腸活ルーティンで
018 隙間食べには腸活ドリンク
PART04 体を整える食べ方
019 週2回は魚介メニューにする
020 ストレスを感じたら「気巡り」ドリンクを飲む
021 クコの実やブルーベリーを毎日食べる
022 揚げ物を食べたいときは酢と一緒に食べる
023 疲れた日は外食や惣菜でも大丈夫
PART05 腸活薬膳のアイデアレシピ
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