本田 雅一 著
覇権を握ったOSは、商業的失敗から始まった。
Windows 3.0の衝撃、Windows 95の熱狂、LonghornやVistaでの大いなる挫折、 Windows 7での復活、そして最後のバージョンといわれたWindows 10。
膨らみ続ける機能という自らの限界に挫折しつつ、今やあたりまえとなったインターネット・デスクワーク・ソフトウェア開発手法・ゲームといった無数の「価値」を取り込みながら、Windowsはその姿を変え続けてきた。
その果てに、今やWindowsは11となった。クラウドやCopilotと融合しながら、社会に不可欠な存在としてあり続けている。
しかしこの物語の主人公は、ゲイツ、バルマー、ナデラという3人のCEOではない。世界を変える革命を起こしたのは、無数のエンジニアたちだ。
人、技術、経営、そして競争と協調――テクノロジを長年追い続けてきたジャーナリストの著者だからこそできる、あらゆる側面からWindowsの40年をひも解く一冊。
これは、あらゆる現代人が読むべき、そして知っておくべき『基礎知識』である。
第1章 運命の出会い──IBM PCとMS-DOSの誕生
第2章 Interface Managerからウィンドウへ──Windows開発の始まり
第3章 OS/2という夢──共同開発の光と影
第4章 世界を変えたWindows 3.0
第5章 決別と独立──Windows NTの誕生
第6章 「もしも(★ルビ:if)」の歴史──Lost & Regained
第2部 プラットフォーム戦争 ── Windowsの覇権確立(1995-2007)
第7章 Windows 95革命 ── Start Me Up
第8章 インターネットの大津波 ── ブラウザー戦争への参戦
第9章 2つのWindowsの統合 ── XPへの道
第10章 .NETビジョン ── XMLとウェブサービスの野望
第11章 Longhornの挫折 ── Vistaという教訓
第12章 Windows 7での復活と信頼回復
第13章 開発ツールの進化 ── Visual Basicからの革命
第14章 デベロッパー、デベロッパー、デベロッパー!
第15章 COMからWCFまで ── コンポーネント技術の系譜
第16章 開発手法の変遷 ── ウォーターフォールからDevOpsへ
第17章 オープンソースコミュニティとの和解
第18章 グラフィックスの進化──CGAからDirectX 12まで
第19章 ファイルシステムの変遷──FATからクラウドストレージへ
第20章 ネットワーキングの拡張──ワークグループからクラウドへ
第21章 セキュリティの強化──信頼できるコンピューティングへ
第22章 Windowsの仮想化技術──Hyper-VからWSLまで
第23章 帝国のつまずき ── Windows 8
第24章 焼け野原のモバイル ── Windows Phone敗戦記
第25章 城門を開いた男 ── ナデラの転換
第26章 終わりのないベータ ── Windows as a Service
第27章 AIという火 ── Copilotの登場と狼狽
第28章 未完の革命 ── Agentic OSと現在
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