エベレット・ロジャーズ 著
三藤 利雄 翻訳
三藤 利雄 原著
本書は初版刊行時から40年を経て現在(2007年)第5版、5,000以上の文献の分析を重ね、最新の研究やトピックを盛り込み、「イノベーションはどのように伝播していくのか?」という問いに理論的かつ経験的に解明する。
コミュニケーション、マーケティング、コンピュータ・ネットワークの社会的利用、開発経済などの基礎理論を知る上で必携の書である。
新技術、新製品、新ライフスタイルなどのイノベーションは社会に新たな選択肢や手段を提供することで「不確定性」を増大させる。
インターネット情報機器はどのように流行し、そして世界的なテロ行為はどのように伝わっていったのか。
このような新たな不確定性に対処するために人々は「情報探索」を行なうように動機づけられるのである。
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(翔泳社)
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Kiyoshi Utsugi さん
2019-10-13
米国で「Diffusion of Innovations」の第5版として2003年に出版されたものの日本語版になります。 第5章の「革新性と採用者カテゴリー」において、 ・イノベーター ・初期採用者 ・初期多数派 ・後期多数派 ・ラガード の話が展開されています。 ただ、ここではキャズムは想定されていません。 また第5版は比較的最近なので、デジタルデバイドやICTにも触れられています。 この本は、ジェフリー・ムーアの「キャズム」の中で紹介されていたので、そこで知りましたが中々読み応えのある本でした。
このこねこ@年間500冊の乱読家 さん
2021-07-25
⭐⭐⭐ イノベーター理論の提唱者エベレット・ロジャーズの代表作。 アーリーアダプターやラガードのグラフが有名ですが、あれ自体はロジャーズの研究のほんの一部に過ぎないことがわかりました。 テクノロジー以外の普及にも適用できるとわかったのも、大きな収穫でした。
papercut さん
2021-01-31
結局、一ヶ月立たずに精読で再読。これは非常に勉強になる本。広く「イノベーション」という概念が「社会」に普及することに関わるあらゆることを丁寧に論じている。ビジネス的に言えば、イノベーションを広げていく使命を持つときは多く、その場合への示唆の材料がいろいろ埋め込まれている。マーケティングとかファシリテーションとか個別技術も大事だが、この本で統一的な大本を抑えておくのは思考の底上げになるだろう。