翔泳社 採用情報

社員インタビュー:Webメディア編集者

宮田 華江(Webメディア編集者)

就活失敗から数年、新メディアの編集長に

― 入社から数年で新メディアを軌道に乗せた宮田さんですが、入社のきっかけを教えてください。

私が編集者を目指したのは、記者を目指す中で写真や文章で敵わないような人たちと出会い、調整や編集のほうが自分に向いていると思ったからでした。

就職活動では大手出版社を受けたものの、失敗。就職浪人をする間、ニュースサイトの編集部でお世話になり、正しいことを短くまとめることの価値や、読者から反応がすぐ返ってくるWebメディアの楽しさを知りました。

そんな中、たまたま出会ったのが翔泳社です。斜陽産業と言われている出版業界で、出版を軸に、Webメディアをはじめ、多数の事業を運営しているところに可能性を感じたのと、IT企業的な自由さが気に入り、入社しました。

今は、昨年立ち上げた新メディア「SalesZine」で編集長をしています。

「SalesZine」は、「営業×テクノロジー」をテーマに最先端事情を発信している。

さまざまな方法で、困っている人に役に立つ情報を届ける

― Webメディア編集者の仕事や、やりがいを教えていただけますか?

翔泳社のWebメディア編集者の仕事には大きく分けて、2つの仕事があります。

ニュース、編集記事、タイアップ記事といった記事の作成と、それ以外の電子書籍の作成、営業支援、イベントです。前半はWebメディア編集者の仕事として想像しやすいと思うのですが、後半は意外に思われる方も多いと思います。

翔泳社では出版社のノウハウを用い、Webメディア編集者も電子書籍を作ります。反応がいい記事をタイムリーに書籍にまとめるので、書籍編集者とはまた違った書籍の作り方を経験できます。

営業支援は、席に座っていては得られない企業のニーズなどを得ることができる、編集部としても営業とのチームとしても大切な仕事です。

イベントは、リアル/オンラインイベントの企画や読者の方たちがじっくりと勉強できる講座も作っていきます。書籍とWebだけではない、リアルな場の企画も翔泳社のWebメディア編集者の仕事です。

最初のうちは、上記のような広範な業務を、私個人にも「SalesZine」にもノウハウが無い中でやっていました。「本当に読んでくれている人がいるのか?」「自分が発信している情報は本当に世の中から必要とされているのか?」とドキドキしながら記事を作っていたのを覚えています。

そんな中、さまざまな方にお会いし、業界の盛り上がりを感じていたことから、リアルイベントを開催したいと提案しました。まだできたてのメディアでしたから、イベントの開催はその年の計画には無かったのですが、スポンサー企業への提案や、会場などイベント運営に必要なあらゆるインフラの整備を営業チームとイベントチームがスピード感を持って対応してくれました。

そうして開催したイベントが読者の拡大につながり、困っている人に自分のコンテンツが届いていることを実感できるようになった時は嬉しかったです。また、一人では実現できなかったことですから、社内の力強いメンバーとともに新しいものをつくりあげる良い経験だったと思います。

社内最年少編集長の宮田。編集長に就任したことで、社内外からの期待を背負い、さまざまな形での情報発信を手掛ける。

困っている人同士をつなげる中で、「営業×テクノロジー」で最初に思い浮かぶメディアにしたい

― メディア全体の目標や宮田さん個人の目標は何かありますか?

メディアの仕事は毎日情報を更新するだけでなく、困っている人と困っている人をつなぎ、世の中の課題を解決することだと思います。

翔泳社のメディア編集部で言えば特定の職種とIT企業をつなぐBtoBのメディアとして、読者の「ITを使って効率化したい」という需要と企業の「ツールやサービスを潜在顧客に届けたい」という需要を結ぶことが仕事と言えますね。

今後の目標としては、その中で「営業×テクノロジー」で最初に思い浮かべられるメディアを作っていこうと思います。編集長になり、社外の方からの期待がより高まったように感じているので、扱うジャンルの情報をこれからもしっかり学び続けようと、身が引き締まる思いです。

Webメディア編集者は自分がやりたいことをみんなの力を借りて成し遂げられる

― 向いている人や、どのような人と一緒に働きたいかなど、イメージはありますか?

翔泳社のWebメディア編集者は、人の役に立つ情報を届けたくて、かつ自分でやりたいことがある人が多いと思います。

与えられる仕事をこなしていくものではないので、自分から「このネタ、取材に行ってきてもいいですか?」と積極的に人に会いに行けるような好奇心が強い方が向いていると言えますね。とはいえ、コンテンツや進め方に関しては柔軟に教えを請える素直さもあると、企画なども円滑に進みます。

特に、編集者はプロジェクトリーダーになることも多いので、皆でメディアを作っていく意識を持ち、社内のメンバーに支えられつつも、コンテンツに対する決断に責任を持ち、成果を出すことが求められると思います。

今ではメディア編集部の各メディアに色々なノウハウがあり、それを共有し合うことでより良いコンテンツを作ることができる下地があります。それらをつなぎ合わせる力さえあれば色々なことができるというのは、可能性にあふれた楽しい仕事だと思います。

(2020年7月掲載)

インタビューを終えて:小林 真一朗(Webメディア編集者)

宮田さんは社内最年少の編集長なので、自分とは何か違うすごい人なんだと思っていました。しかしお話を伺うと、そこまでの道のりは今の自分にも通じるものがあり、今回伺ったお話を実践していけば、自分も数年後には同じように活躍できるんじゃないかと、希望を持つことができました。

また、入社を決めた理由やメディアに対する考え方などにも共通点が見られ、普段は聞けないまじめなお話をインタビューという形で聞けて面白かったです。

自分はまだ入社してから1年足らずで、勉強の途上ではありますが、その中でやりたいことがより明確になってきたので、社内のメンバーや、これから新しく仲間になるメンバーとともに、それを実現していければと思います。

インタビュアー&執筆:小林 真一朗(メディア編集部)/ 撮影:市川 証

社員インタビュー 一覧